コヤマングローバルの日記

うつで入院も経験し約3年の休職後、2015年6月から復職。仕事にプライベートに充実していましたが、2021年に再発本格化し現在2度目の長期休職中。うつとよりそいながらの日記や社会・政治・経済・書評・スポーツなど諸々のことを思うままにアップします。

かけがえのない友との再会。

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photo by jessevaughan

先週金曜日10日は、仕事を少し早めの夕方17:20位にあがらせてもらって、品川から新幹線に飛び乗って、以前住んでいた(2002/1〜2008/6)名古屋に行きました。

  • 10日(金)夜:ビジネススクールで特に仲が良かった友達3人と飲み会(1人は4月に再会済だけどその時は2011年以来、もう2人は2012年春以来の再会)
  • 11日(土)午後から夜:ビジネススクールの卒業メンバーの中で3か月に1回行っている近況&ディスカッション会&飲み会(うつから退院後、15年1月下旬に12年春以来の参加、その後は4月、そして今回)

メールでやり取りはしていましたが、どちらの会でも、ありがたいことにみんな、わたしの回復と復職を喜んでくれました。11日(土)午後からの定期会は、1月から復帰して3回目だったので、もう定期的なやり取りに近くなりましたが、感動的だったのは、ほんとに久しぶりに会う2人を含んだ10日(金)夜の飲み会でした。

 

わたしが行っていたビジネススクールの授業は、1コマが2週間に1回(土曜日で1コマ3時間)の3か月、計6回が1クールで、MBAのコースは卒業に確か30コマ位必要でした。2コマ取ると、毎週受けるか、隔週で1日2コマ6時間受けるという(予習、復習欠かせず、授業中は発言の質・量の採点があり、最終回にはレポート提出)、それはそれはハードで、今の状態だったら絶対通えないものでした。

それで、名古屋の受講生の方々は、とにかく結束が強くて、授業の後の「懇親会」と称する飲み会がメイン(東京校や大阪校の授業も受けたことがあるので違いわかる)な感じもありました。

すごいときは、受けた午前クラス(10:00〜13:00)が終わって、昼食兼懇親会が始めり、延々とぐだぐだと飲み場所を変え飲み続け、午後のクラス(14:00〜17:00)の懇親会に合流して、まだ続けて夜のクラス(18:00〜21:00)の懇親会にも合流し、気づいたら夜が明けていたなんてこともありました。授業は二の次で、懇親会を楽しみに行っていたようなこともありました。飲み代だけでも、卒業までに2-300万位使ったのではと思います。まさに、学生時代のクラブ活動(ただし夜の)みたいなもんでした。

当然、それだけの時間、クラスでの苦楽(ほんとにきつかった、初めての受講から卒業まで5年かかった)、アルコールを共にして、絆が深い、ほんとに仲が良い友達が何(十)人も出来ました。特に、会社外での利害の無い絆は、かけがいのない、貴重なものでした。

 

その絆も、2010年春の卒業(2008年からは浜松から通っていました)後も続いていましたが、うつになり始めた2011年からだんだんと名古屋が遠のきました。そして、東京に転勤して3か月後に、うつが悪化して休職した2012年秋から、心身のエネルギーが決定的に枯渇し、スクールの友達とは(それも2-3人)最低限の連絡(メールで数か月に1回ぐらい)しか、取れなくなりました。

スクールの友達たちは、フェイスブックで近況を毎日のようにアップしていた(らしい)のですが、フェイスブックを見るというか開く気が起きませんでした。いきいきと活躍していたり、楽しいことをアップしているのを見れませんでした。

その後、自宅療養〜入院を経て(経緯は過去のうつうつ日記を参照ください)、昨年2014年12月に退院して、年が明けて1月初めにやっと、自分の写真をフェイスブックにアップすることが出来ました(それまでは写真なしの登録状況でした)。そして徐々に、フェイスブックを見れるようになって、仲が良かった女友達が転職したり離婚してたり、違う女友達がとうの昔に出産してたり、わたしと同じようにうつになった(わたしよりは軽かった)男友達が突然転職してたりとかを知って、完全に友達社会から隔絶していたことに、がくぜんとしました。

 

うつのつらいところのひとつとして、心身のエネルギーが枯渇して、人とのやりとりが、少なくなるかできなくなって、友達や社会的なつながりが、薄くなるか、切れてしまう、ところがあります。わたしの場合、まさに、2012年後半から2014年末までの2年半、がそうなりました。

今年2015年1月から自宅からNTT東日本関東病院のリワークに通って、パワーも徐々についてきて、1月下旬に2年半か3年振りに名古屋へ日帰りで行って久しぶりの卒業メンバーの有志会に参加してきました。そして4月に今度は泊りで有志会だけでなく、今までで一番仲の良かった友達と会ってきて、わたしの回復を喜んでもらいました。

そして、復職した6月16日に、フェイスブックで卒業メンバーの会に、うつを患ってずっと休職して入院もしたけどなんとか復職できたと、告知しました。その時に、よかったよかった、ぼちぼち行きましょう、ずっと心配していた等のうれしい返事をいくつかもらいましたが、その中でも強い返事をくれた仲の良かった友達2人(男性&女性)と、4月に会った友達(男性)とで、飲み会を開いたのでした。

www.zazahanare.com

スクール受講時に、何十回も行ったことのあるお店です。大きな座敷もあり、個室もたくさんあり、使い勝手がいいです(広くて、トイレに行った帰りよく迷う)。今回は4人が入る個室を、わたしが予約して利用しました。

スクールに通っていた時は、毎週のように会って飲んでいたけど、卒業してからこの4人で会って飲むのは4年振りくらいでした。

でも、再会した瞬間、何年も会っていなかったのはうそのようで、昔からの友達にすぐ戻りました。今はどうなっている、昔はあれしたこうした、と話があちらこちらに飛んで、23時過ぎになり(名古屋の電車は早い)、あっという間の数時間でした。

 

言われたコメントの中で、印象的だったのは、「病気から良くなって良かったけど、状態が悪かった時の〇〇〇(わたし)に、連絡をこちらから取らずに、ほんとによかったんだろうか、とずっと思っていた。」と言われたことでした。

年下の1人(男性)からは、

「ほんとに心配で、有志会(彼は2年前くらいに卒業)でも、最後に出てくる話題は〇〇〇さん(わたし)のことでした。休んでいるときに声をかけるべきか本当に迷っていました。考え抜いた結果、声をかけない、そっとしておく方を選びました。あれだけ仲が良くて、一緒に勉強して遊んだ〇〇〇さんに対して、連絡をしないでほっておいたのは、ほんとに良かったのか、どうか分からないまま、過ごしてきました。葛藤しました。ずっと悩んでいて、こころに引っかかっていました。でも、こうやって〇〇〇さんが回復して、東京から会いに来てくれたのは、ほんとうにうれしかった。ほんとうに良かったです。

と、涙目で言ってくれました。ほんとうに涙が出るくらいうれしかったです。

スクールに行っていたとき、特に男友達の2人とは、「一生の友達でいよう」と誓い合いました。けど、しばらく会えなかった。病気になって、元気のない自分の声をさらしたくなかったし、会うなんてエネルギーもなかったし、痩せて病んだ自分を見せたくなかったのです。人とのラインを保てという私の説はこのときはありませんでした。もしかしたら、メールを時々したり、電話で話したり、会ったりしてたほうが回復が早かったかもしれません。でも、あの時はできなかった。ただ、やっぱり、こころには引っかかっていました。

だから、彼のことばは、わたしのこころの琴線に触れたんだと思います。

 「また会おう、また」と言って、3人と強い握手をして別れました。今度会えるのは10月、今度は参加者を広げよう、と言って。

 

ちなみに、終わり間際に、4人の写真を撮って、フェイスブックにアップしたら、「なぜ私を呼ばん!?」と酒好き(すぐつぶれて記憶をなくす)の女友達から、クレームが速攻で入っていました。。

 

写真は、3人と別れたあとの、名古屋マリオットです

周辺が再開発で(あの名古屋ビルングも取り壊された)、工事中のエリアが多かったです。写真の下に写っている黒いものは、名古屋駅に向かっている人たちです。

 

翌日の有志会のメンバーに聞いたら、今や名古屋の夜は、名駅名古屋駅を東海の人は「めいえき」、と言います。ちなみに、東海で「めいだい」って言ったら、明(治)大ではなくて、名(古屋)大になります)周辺に人がすごく集まってきて、金曜の夜に名駅周辺で飲もうとしたら予約なしでは入れないとのこと。一方の雄の栄は、地盤沈下が激しくて、リニアが27年に名駅に来ることもあって、どんどん名駅周辺にヒト・モノ・カネが集中してきている、と言っていました。

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さて、せっかくなので、名古屋に泊まったし、余談として名古屋事情も。

  • ホテルの予約が取るのに苦労した:外国観光客の増加に伴いか、前回も苦労したので、今回は3週間くらい前にBooking.comで予約しようとしたけど、空きのホテルがなかなかなかったです。一泊1万円以下が無くて、一泊2〜3万円以上のばっかりでした。前は、マリオットアソシアホテルに並列してあった、名古屋駅内のホテルアソシア名古屋に泊まっていましたが、それも10年に再開発のため閉館してしまい、名駅周辺のホテルは需要に対して供給不足が続いているのでしょう。

www.booking.com

やっと、見つけて泊まったのが、ロイヤルパークホテル名古屋でした。

ご宿泊|ロイヤルパークホテル ザ 名古屋|公式サイト

一泊11,000円、それほど部屋は広くはなかったですが、

  1. 以前あったビジネススクールの対面で土地勘があり、1階がファミマで便利、最近できたので新しい(フロントで聞いたら2013年12月だとか)
  2. チェックアウトが11:00で余裕がある
  3. 部屋は狭いけど、機能的で、シック。ベッドも硬すぎず柔らかすぎず丁度いい
  4. 3と似ているが、雰囲気が、名駅周辺のホテル(マリオットは別として)には珍しく都会的。対面のキャッスルプラザホテルに日曜入ってみたら、おばちゃんばっかだった
  5. 余談:チェックイン時はわたし以外は全部外国人だった。狭いロビーにも外国人ばっか。欧米の人もいたけど、やはり中国系の人が多かった。名古屋でもか、という感じだった。これでは宿泊予約に苦労するわけだ

次回、名古屋に来た時もここを利用しようと思いつつ、チェックアウトしようと出ようとしたときに、壁の鏡の下の、小さい机の下の棚に(新約)聖書を見つけました。

いつもなら、ページをめくるまでもなく、そのまま置いて出て行ってしまうのですが、なぜか今回は(恐らく佐藤優さんの影響でしょう)ぱらぱらと開いて読んでみたら読み易そう。目次に、「愛する者が亡くなった時」「家を離れて遠くへ行った時」「意気消沈した時」などと、その人の状況別に読めるような目次になっているところが気に入りました。あと、1ページの右半分に日本語、左半分に英語となっているのも、勉強になりそうで気に入りました。

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これは、聖書を読んでみる(というより見てみる)いい機会だと思い、アマゾンで「日本国際ギデオン会 新約聖書」で欲しいものリストに入れておこうと思って、アマゾンで検索したんだけど、出てこない。。

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時間がないので、フロントに電話して、置いてある聖書を買うのにはどうしたらいいか聞いてみたら、少し時間がかかるのでチェックアウトの時に申し上げますと言われました。

んで、チェックアウトの時に聞いたのは、「在庫を差し上げます」とのこと。これはラッキー!と思い、新品を頂き、うれしかったです。さあ、果たして読めるか。。折を見て、好きなページを開く、目次を見て、自分の今の状況に似た表現を探して眺める、、てな感じで、ゆるく付き合えたらと思っています。

帰りの車中で、「日本国際ギデオン会」のHPをスマホで見てみたら。。

www.gideons-jp.org

新約聖書を、ギデオン会員の手から無料で配布・贈呈しているらしいです。個人贈呈用とかホテル贈呈用とかあり、わたしは、ホテル用のを、「特別に、というか禁じ手で」頂いたらしいです。なので、ほんとは、ここでアップしてはいけないのでしょうが、ロイヤルパークホテルのスタッフの方のホスピタリティーと、この「日本国際ギデオン会」の新約聖書のとっつきやすさ(まわしもんじゃないです^^)を、読んでくださっている皆さんに知って頂きたく、アップすることにしました。

 

下は、その新約聖書を入れるために頂いたホテルの袋。なかなかシックですよね。

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以上、貴重な思い出となった名古屋旅でした(変な?おみやげと一緒に)。

かけがえのない一生の友とまた会えることができるようになった幸せをかみしめながら。

 

ここまで、長旅^^お付き合いいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。

 

復職して3週間半で気づいたこと。

http://www.flickr.com/photos/40708728@N04/8576587662

photo by Justin in SD

http://www.flickr.com/photos/95572727@N00/497814516

photo by Stuck in Customs

復職して、3週間半が過ぎました。だんだん自分でやる業務も増えてきて、おおむね順調です。睡眠不足をのぞいては。

 

ブログを書くとかなり夜更かしになるので、復職してから意識的にアップするのを間隔をあけてきました。ただ、ブログ書かない日でも、うちに着いた後、筋トレしてシャワー浴びて、食事して、スマホでNewsPicsやスマニュー読んだり、日経新聞読んだり、読者になってる人のブログ読んだり、本読んだりして、、つい夜更かしになっています。寝るのが26時頃になって、慢性睡眠不足で復職生活を送っています。

 

ただリワークに行っていた時は7時半位だった起床時刻を、今は6時半前後にして、8時15分頃(定時は9時始まり)に会社に入っています。弊社はフレックス制で、始まりは9時から10時半の間で構わないのですが、うちの部はみんな来るのが比較的早く(と言ってもフレックス制を採用していない会社さんではあたりまえですが)、9時過ぎになるとほぼ全員揃っています。「お客さんが9時始まりで会社に来ているのに、営業の部がお客さんより遅くに来てちゃいかんだろ〜(電話にも出なきゃいかんし)。」という、部長(わたしより12歳ぐらい若い、英語独語ペラペラ)の方針が、復職したら浸透していました。休職前も同じ部長でしたが、そこまでは浸透していなかったです。

 

わたしは、復職1週間半ぐらいは、9時前位に会社に入る電車で行っていました(リワーク行っていた時とほとんど同じ時間)。けど、この梅雨のときに、雨が少し降っただけで5-10分、簡単に電車遅れます。そういうとき会社に入ると、ほぼ全員揃っていて、なんとなくいやな感じで「おはようございます」と言って、自分の席に向かうのが、、、イヤというか、「こりゃ、、まずい」と思いました。ある日、夕方にプールに行くために朝早くに会社に入ったのを機に(朝早く会社に入ったのは気分が良かった)、リワークに行っていた時間帯より早い時間帯の電車で行くようにしました。

 

その睡眠不足のせいと、日内変動(休職前の勤務もそうだった)のせいか、午前中の眠気が強いです。強烈な時があり、思わず席を外し、使われていない会議室に入り、鍵をかけ、椅子に座って30分x2セット寝たこともありました。

 

あと、自分の席で船をこいでしまったこともありました。わたしの席は、壁を背にして、自分の前にはパーテーションがあるので、部の人にはばれなかった(と思う)のですが、右横を通った別の部の人には見られて、さすがにまずいと思いました。

 

よって、コーヒー&カフェイン飲料が欠かせません。眠気がひどいときは、たくさんコーヒーを飲んでもきかない時があります。そして、昼食を社内食堂で食べて、14時とか15時ぐらいからエンジンがかかる日もあります。逆に、午前中はあまり眠くなかったけど、昼食後に眠くなることもあります。その日の体調リズムが、時間がたってみないと分からないのは、なんともしんどいですが、うまくつきあっていくしかないと思っています。自分でうまく強弱をつけて、やっていくようにしています。

 

ここのところは、帰りも、ついつい定時では帰らず、18時半〜19時に帰るようになっています。ほんとは、最初の3ケ月間は、9:00〜17:45の8時間勤務の残業なしの規定なのですが(日系大手だと、最初の1か月ぐらいはお試し出社で、まずは半日とか14時までです、弊社はきびしいです)、早くも1時間半から2時間くらいの残業をしています。

 

リワークでお世話になった岡崎先生や、リワークの友達の方々から「まずは無理はするな」と言われて、

自分でもブログで「最初の3か月間は慣らしだ」と書いたくせに、早くも

「周りに『巻き込まれ』て」います。

これを読んで下さってる方で復職する人は、「周りに巻き込まれないように」注意すべきだと思います。

 

わたしの場合、部長が、部の会議とかで、わたしの休職のことと、病気と、3か月は定時に帰る規定であることを、展開しなかったようで(部で初めての人には一人一人に「病気で休んでいて復職しました」と自分で挨拶しました)、初めての人には、わたしのことを、あんまり仕事をしてなくて優雅なもんだと見ている感じがあります。

 

暖かく見守って「初めから飛ばさないで適当に切り上げた方がいいですよ」と言ってくる方もいます。そんな一方、話しかけても、から返事で話を返してくれない人も複数います。。

 

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ーここ3週間半で気づいたことー

 

会社の実情:暖かい人、冷たい人。組織の効率化とグローバル化でメンタル疾患は今後も増える。

  • 心配・不安に思っていたより、暖かく迎えてくれた人が多かった
  • 挨拶メールを出して、暖かい返事を頂いた人が多かった、予想以上で嬉しかった
  • 一方、スルーされた人も若干いた。そういう人についてはあまり考えないようにする
  • うつやメンタル疾患(の人)を、分からない人、関わりたくない人は、事実いる。正直に言うと、昔の自分がそうだった。。まさか、自分がこの病気にかかって、さらに入院もするなんて、思いもしなかった。。ただ、この病気は経験しないと、どれだけつらいか、分からないからしょうがない
  • こいつは仕事ができるのか?という目で見てる人もいる(病気のことを知らない人に多いと思う)
  • 休職中に思ったこと、弊社が外資というのもあるが)会社は、資本主義にのっとった効率化による利益追求の組織体。最終的には社員の体調がいかに悪くても、会社の規則から外れると「見捨てる」
  • グローバル資本主義メンタルヘルス悪化は相関の関係にある
  • よって、日本で、今後、メンタル疾患は増えこそすれ、減ることはない

 

対策:巻き込まれるな。確実な一歩一歩を進む。

  • メンタル疾患の復職のためには、「脳力・メンタル力・体(耐)力」が要る
  • 社外の人間関係が大事、維持する
  • リワークの人間関係=役職や年齢の上下が関係なく「平等」に接し、相手を「尊重」する「姿勢・言葉遣い」が、復職後の人間関係再構築(役職・年齢に関係なく丁寧に話す)に役立つ。この点は、休職前よりうなくなった、成長した気がする
  • 「会社(組織)」は助けてくれない、助けてくれるのは「人」(急性期、底期はもちろん「病院」)
  • 周囲に巻き込まれるな。周囲は、脳もメンタルも体も、健康体。自分とは違う
  • 自分のできる範囲内の事で、ベストを尽くし、ささやかな貢献をせよ
  • 一歩一歩。小さな勝利を積み重ねる
  • 置かれた場所で咲こう
  • 「一隅を照らす」 どんな仕事にも意味がある
  • 今、自分に何ができるか
  • 朝早く出社できると、余裕が生まれる、廻りが見れる (朝早く来る人=うちの部の場合、部長=と話しもできる、、、弊社は昼間は余計な話はできない)
  • 今、この瞬間に集中して、まず、「歩き出そう」
  • 仕事以外のやりたいことを、ワクワクすることを、書き出す
  • ほんの少しでもいいから、それをやる
  • そうすると、楽しさと達成感を感じ、小さな自信もついてくる

 

◆◆◆◆◆

 

今日は、この辺で。お付き合いいただき、ありがとうございました。

ではでは。

私が行った&調べたリワーク一覧。

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photo by nyuhuhuu

 ー今回も長いです、お時間のある時にお付き合いくださいー

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前回アップして1週間がすぎ、復職2週間がたちました。平日はリワークの時より早めに寝て(と言っても、早くて24時ころ、遅いと26時ころですが)、ここ4日間は6時20-30分ごろ起きて、8時15分頃会社に入っています。終了定時が弊社は17:45ですが、18:15〜18:30位までは居るので、既に1時間残業状態です。今までは、引き継ぎの打ち合わせや資料や過去メールを読む1日でした。7月1日付で前任者が居なくなるので、これからわたしの状態を上司が見ながら、徐々にわたしに振られる仕事は増えていくと思います。

さすがに、リワークに行ってた時より、自分の時間が少なくなりました。本読む時間とブログを書く時間が圧倒的に少なくなりました。ただ、頻度は減るものの、ブログは続けていきますので、今までより少し気長にアップを待って頂ければ幸いです。

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復職の進捗は、ほぼ順調です。ただ、私のメンタル不全の一因ともなった、弊社のきらいなところ(欧州本社からのトップダウン、顧客第一でなく自社第一、人間関係薄い=同じ部の人で話しかけても話しをしてくれない人がいる、などなど)は相変わらず変わっていず、今後、復職が順調にいって100%働けるようになった場合、「残りの社会人生活をどう生きていくか」は、私の大きなテーマとなると思います(今年11月で50歳、あと10年では少なく、あと15年位は働きたいし....)。ただ、今は、マイナスの感情を持たないように、考えすぎず、今この瞬間、今日1日にフォーカスして、まずは復職生活を軌道に乗せることに集中していきたいと思います。復職生活についてのブログ、又は、政治・社会関係のブログ、アップする時間は前よりかかりますが、今後またアップしますので、しばしお待ちください。

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さて、前回の精神科(&心療内科)一覧に続き、今回は、私が行った&調べたリワークプログラムを実施している施設の紹介をします。

リワークは、状態が改善された状態で、復職する準備として、10〜25人で職場状態を想定したプログラム(例えば、課題読書、パソコン、卓球、ダーツ、ストレッチ、テーマに沿ったディスカッション、課題発表など)を行います。一定期間を経て、①リワーク施設での医師、臨床心理士作業療法士の判断で復職できる状態、又は、②職場で産業医等の面談で復職OKの承認、となったら、卒業となり、復職となります。

休職期間が長い場合で、底期は脱したが、復職するレベルにはまだという方は是非、リワークを検討してください。わたしの場合、リワークに行ってなかったら、復職は果たせなかったと思います。

まず、平日朝に起きて、通勤電車に揉まれて都内のある場所に行くということができるようになりました。そして、一定の負荷を与えて日中の勤務スタイルに慣れることができました。リワークをせずに、又は、勤務を想定した1日を過ごすことなしに、復職をたとえしても、すぐ再発したか、会社へ通うエネルギーがなくなり、また会社に行けなくなってしまったと思います。

費用面では、自立支援制度を利用すれば(区・市の保健所に主治医の診断書&その他の申込書で申し込む)、3割負担から1割負担となり、経済的負担が減ります。

www.mhlw.go.jp

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リワークを検討されている方は、「うつ病リワーク研究会」なるものがありますので、まず、そこをご覧になってください(これは、NTT東日本関東病院のリワークプログラムの先生に教えてもらいました)。

www.utsu-rework.org

<引用>(赤はわたしがつけました)

休職中の社員を職場へ復帰させるためのリハビリテーションとしては、1997年に秋山(NTT東日本関東病院)が作業療法の枠組みで始めた職場復帰支援プログラム(RAP)を先駆けとして各地の医療機関に様々な形で広がりました。
2007年、秋山、横山(札幌駅前クリニック)と私の3人が呼びかけ、札幌で行われた第4回日本うつ病学会終了後にリワーク・プログラムを持つ全国の10医療機関に声をかけ情報交換の場を持ちました。それを母体として、尾崎(名古屋大学)を加えた4人が発起人となって研究会の設立を呼びかけ、平成20年3月29日に当研究会が発足しました。
今後は、リワークに関する研究活動と普及啓発活動を進めていく中で、より良い治療の提供を目指していきます。

代表世話人 五十嵐 良雄

NTT東日本関東病院精神神経科の秋山部長が、先駆けてやられたんですね。そして、代表世話人が、メディカルケア虎の門の五十嵐院長です。やはり、このお二人が、リワークプログラムの分野で関東のトップ2ですね。

 

そして、都内のリワーク施設一覧が下です。たくさんあります。メンタル疾患で悩んでいる方がたくさんいらっしゃるということですね。

www.utsu-rework.org

◆◆◆◆◆

 

わたしは、NTT東日本関東病院精神科を退院した後(入院中の9月からリワークプログラムに段階的に出席)、自動的にNTT東日本関東病院のリワークプログラムに通っていました。ところが、15年2月に、フルタイム(NTT東日本関東病院は基本的には午前のみの構成)のリワーク施設への転院の検討(見学含む)をしました。

なぜ、転院の検討をしたかというと、15年2月、復職のステップを弊社の人事部と話した時に、人事の人から「復職は1日8時間x5日で、お試し出社も、無給で半日出社1-2週間も、会社の規則で認めていないからダメです。だいたい、そんなことしたら、周りの人が〇〇〇さん(わたし)をどう見るでしょうか?」(規則で認められていないからとはいえ、言い方に人間味ないですよね....)と言われました。そこで、午前の半日で月〜木の週4日の、NTT東日本関東病院のリワークでは弊社の復職準備には足りないと思い、8時間x5日のリワーク施設の検討をしました。

◆◆◆◆◆

 

結論を先に言うと、転院検討の結果、NTT東日本関東病院にとどまる事にしました。

  1. 2月から別の施設に変わっても、そこの施設でまた初めから段階を踏むルールに従う必要があり、3-4か月以上かかるかもしれないことがわかった(主治医も移転先の病院の先生に変える必要あり。初診に3時間近くの労力もとられるのは苦痛。その先生と相性が合うかは診察受けないとわからない、出たとこ勝負)。そうなると、復職締め切り(欠勤を使い果たし退職となる)の6月に間に合わない可能性があった
  2. ゆるいプログラムだが、NTT東日本関東病院のリワークにも午後のプログラムがあって参加できることが分かった。月、水、木、金の14-16時(本来は、午前のリワークの人は対象ではないが、参加はできる)
  3. 火曜日の午後は、プログラムがないが、プールで泳ぐ曜日・時間帯にした
  4. 金曜の午前中が空くので、診察か映画鑑賞で外に出ることにする(金曜の午後は、木曜の午後と同じプログラム/革細工作業で、2日連続だと飽きてしまい、4,5月はあまり行かず、金曜午後はドトールなんかで本読んでいた)

◆◆◆◆◆

 

さて、お待たせしました、本題です。

わたしは時間的制約もあって、NTT東日本関東病院のリワークプログラムでしたが、うつやメンタル疾患でリワーク施設に通うことを考えてる方々のために、わたしが実際に行って見学して説明を聞いたり、又は調べた、リワーク施設を下に紹介します(「うつ病リワーク研究プログラム」には載っていない施設もあります)。

 

精神科、心療内科。カウンセリング、リワークデイケアなら東京の小石川メンタルクリニックへ

13年秋から14年4月くらいまでお試しに何回か行きました。ここは最初にお試し参加がある(午後でも午前でもよかったかな)のがいいです。ただ、(どこもそうだとは思うのですが)、リワークに参加しているヌシというか古参の人がいて、その人を囲むように仲がいいグループがあって、お試し参加(ダーツ、読書、課題テーマによる小グループに分けたディスカッション)とはいえ、中に入って会話するのは苦労しました。

プログラムでよかったのは、課題テーマによるディスカッションで、紙に議事録を書いてスタッフのかたに後日提出する役割があったことでした。これ、会社に復帰したら、どこの部署でも必ず必要な業務だと思います。最初はしんどいですが、復職プログラムではいいと思いました。

あと、NTT東日本関東病院のリワークプログラムに比べて、参加されている方々の症状は比較的は軽かったような気がします(お試し参加だったので、メンバーの方々と立ち入った話はしなかったですが)。こちらは入院施設はないので、入院していた患者さんは来ていなかったんじゃないかと思います。

あと、スタッフの人数が5人位いらっしゃったような気がします。参加されている方々は(2フロアに分かれてプログラム開催)、合わせて25人ぐらいだったような気がします。スタッフの方々は、親切で面倒見がよかった気がします。

ただ、ここは人気があるのか、15年2月に電話で聞いたときは、「今はいっぱいで受け入れていないんです」とスタッフのかたがおっしゃっていました。

 

  • 慈友クリニック:あまりお勧めしない

--慈友クリニック--

HPがしょぼいです。電話で内容を聞いたら、最初から週5日通えないと受け入れられないとのこと。あと、体験コースも半日はなく1日のみで、入院前に、徐々に行くことを考えていたわたしには無理だと思いあきらめました。

 

  • メディカルケア虎の門:リワークの草分け。人それぞれ。パワーがある人向き。

職場復帰(復職支援)に実績のある精神科・心療内科。企業のメンタルヘルス対策も支援/メディカルケア虎ノ門

15年2月に、NTT東日本関東病院リワークプログラムの作業療法士の岡崎先生(NTT東日本関東病院のリワークプログラムの中心的というか責任者のような方です)に、リワーク変えることも検討していることを相談しました。虎の門はどういうリワークをやってらっしゃっているんですか?と聞いたところ、最初の数か月は半日程度で、フルタイムに至るまでは時間がかかる、とのことでした。あと最初にかなりの量の自己内省レポートを書かせられるそうです。そして、最終的には、残業も想定したナイトリワークもあり、かなりハードです。卒業するのに1年ぐらいかかるとのことで、時間もかかりそうなのでやめました。

 

  • ひもろぎクリニック:よく分からないので候補から外した

ひもろぎGROUP | 心にとどく医療と介護

HPを見て頂くとわかりますが、リワークのページは目が回りそうな字が出てきて、ページ構成も良くなく何を言いたいのかよくわかりません。ユニークさを狙ったのでしょうが、それがかえって印象が良くなく、候補から外しました。

 

  • メディカルスイッチ:ハードさを望むならいいかも。閉所が苦手な人はつらい

東京 渋谷 心療内科・精神科・児童精神科・復職支援ならMedical Switch in clinic

15年2月に伺いました。今の「うつ病リワーク研究会」には載っていないです。渋谷にあって、わたしの会社も渋谷にあるので場所はちょうどよかったです。

ただ、全体のスペースが狭い。密閉感があります。さらに、その狭いスペースをさらに5-6部屋に仕切っているので、閉所恐怖症のわたしはだめでした。

案内・説明して頂いたソーシャルワーカーの方は親切にいろいろ教えてくれました。「今の時期にNTT東日本関東病院から変えるのは、時間が足りなくなるかもだから、勧めないですね。NTT東日本関東病院はしっかりしているから、移らない方がいいんじゃないですか?」「うちは、かなり負荷をかけます。例えば4人チームでプレゼン資料を作成・発表させて、他のメンバーにぼこぼこ突っ込ませてダメ出しさせて、積極的にストレスフルな職場環境の体験をしてもらいます。それで体調崩す人もいます。2か月皆勤しなければなりません。あと、復職間近の人には、『私の教科書』という振り返り・反省・今後についての資料をパワポ30枚くらい作ってもらい発表してもらいます。」と言われてびびりました。

このソーシャルワーカーのかたは他のリワーク施設のプログラムをよくご存知で、よく研究されていて(患者でもないのにどうやって調べるんだろ?)、結果、メディカルスイッチでは、差別化するために、独自の負荷をかけるプログラムを作ったことを自負されていました。「うちはかなりプログラムについては改良してきました」とおっしゃられたので、「検討するために、(見せて説明頂いた)プログラム日程表のコピーを頂けないですか?」、と聞いてみたら、「うちはこのプログラムが肝なんでコピーでもお渡しできないんですよ。」と言われてしまいました。他のリワーク施設にコピーが渡ることを恐れていたのでしょうか、1枚の紙でそれ程差別化できるとは思えないのですが。。

また、最初の3週間は午後のみのリワークで、これも他でリワークやってきているからと言っても、最初からのフルタイムはルールにより適用できないと言われました。この時期の、3週間は貴重だったのでやめました。

 

  • 榎本クリニック:(わたしは結局行かなかったけど)お勧め

榎本クリニック – 医療法人社団 榎会

15年2月に伺いました。「うつ病リワーク研究会」には載っていないです。

ここは、9時半入室10時始まりの20時45分までで、朝出勤、夜退社の職場環境に合っていると思います。

タイムスケジュールがしっかり組み立てられていて、大きく分けて、AM(10:30〜12:00)、PM(13:30〜15:00)、NT(ナイトタイム)(16:30〜18:30)の3つに分かれて、それぞれプログラムが組み込まれています。3つのプログラムのあいだにも体操や振り返りミーティングや清掃などが入っていて、けっこう詰め込まれています。

ただ、結局、転院を見送りました。

  1. わたしの場合、池袋は近すぎて通勤訓練にならない(電車で10分)
  2. 9時半までに入室=電車で10分で来れる、始めの時間が遅い
  3. 施設が出す昼食・夕食を施設内でとらねばならない(夕食は食べなくてもいいが、食べ終わる時間まで居なければならない)→数少ない楽しみの食事の自由がなくなるのはしんどい、窮屈に感じる

あと、毎週火曜は、「正装DAY」でスーツで来なくてはいけない日です。ちなみに、このルールを、上のメディカルスイッチの説明して頂いたスタッフのかたが、知っていました。

 

  • NTT東日本関東病院精神科:リワークの総本山。お勧め。但し、午後の過ごし方を自分で組み立てる必要あり。自分で律したり、工夫する仕掛けが必要

https://www.ntt-east.co.jp/kmc/guide/neuropsychiatry/index.html

うつ病―正しく知って治す (別冊NHKきょうの健康)

うつ病―正しく知って治す (別冊NHKきょうの健康)

 

 作者の野村先生は、前回のブログで紹介した防衛医科大学校教授のかたですね。この本の、P30-P33で復職支援プログラムが紹介され、NTT東日本関東病院の秋山部長と岡崎先生がのっています。

その秋山部長の監修で書かれた本がこちらです。ちなみに、弊社のカウンセラーのかたが、(NTT東日本関東病院は)リワークの総本山ですね、とよくおっしゃっていました。

さらに、取材協力者として、同じNTT東日本関東病院岡崎先生作業療法士/男性)、堀井先生臨床心理士/女性)のお二人の名前もあります(メディカルケア虎の門五十嵐先生の名前もあり)。

 

NTT東日本関東病院のリワークプログラムは、実質、岡崎先生と、堀井先生の2トップの体制で行っています。それに、月曜の午前、木曜の午前に、別々の人がサポートにつきます。

  • 月曜午前:(主に)課題読書。パソコン課題する人も
  • 火曜午前:卓球(裏のプログラム=10人位で3か月毎=で集団認知行動療法
  • 水曜午前:参加者が挙げたテーマをディスカッション
  • 木曜午前:(主に)パソコン課題。課題読書をする人も

 

わたしもそうでしたが、ここは、NTT東日本関東病院の入院中から通ったり、退院して(他の病院の退院した方も含む)参加される方々が、かなりいらっしゃいます。他のリワーク施設より、重い症状だった方や、つらい思いをされたかたの割合は多いと思います。

まず、初めは、月曜午前、木曜午前の週2回の軽い負荷からスタートして、それから火曜の卓球、最後に水曜のディスカッションで週4日のフルとなります。

  • ただし、フルでも基本、週4日の午前中のみ
  • わたしのように、週5日、午後ある場合は午後も参加という人は少なかった
  • まず半日のお試し出社の人が多いせいもある
  • 月曜、木曜の参加人数は(わたしが卒業するとき)25人超ぐらいで増えてきた
  • 3人の先生で、プログラムのみで参加者をフォローするのはかなり厳しい
  • 補足フォローとして2週間に1回、その期間の行動と気分のチェックリストを提出
  • 3-4日後、岡崎先生か堀井先生がコメントを記入して返却
  • 悩み・不調等あれば、月曜、火曜、木曜のリワーク中心に岡崎先生に相談できる
  • 1.5-2か月に1回、定期的に他の臨床心理士の先生と面談、フィードバックあり
  • 復職間近に、再発防止のための「ストレス対処・分析シート」(経緯・原因・対策をA4の紙8ページ!記入)と100問超!の質問がある「職場のストレスについての質問紙」を提出

ここは、人数に比べて、先生の人数が小石川メンタルクリニックに比べると少ないと思います。そこを、バックスタッフの方によるサポート、紙のやりとりなどの、大きな病院ならではの総合力で勝負していると思います。あと、他のリワーク施設と比べて、欠席に対してはルールが緩いと思います(他の施設と比べて重い症状だった方が多いせいかなと思います)。(1か月の参加率が3割未満、もしくは4回連続で無断欠席だとプログラム中断、遅刻については特におとがめなし、、わたしは山手線で寝過ごし五反田駅過ぎて遅刻すること数回やりました)

岡崎先生は、リワーク終了後、毎回違ったテーマを毎日(午前&午後)5分位しゃべります。毎日よくネタがダブらないで、あれだけおっしゃることができるなあといつも感心しておりました(上から目線かな)。あと、初めて参加される方や、参加されている方々の名前を覚えるのが早い。初めて参加された方が不安のないように、まず名前を呼んで、不安はないか声がけする姿勢は復職後にも生かせるなあ、と思ってました。

堀井先生は、ほめるのが上手で、よく木曜金曜の、クラフト(革細工)のプログラムでは小生ほめられてうれしかったです。重い症状の方々(特に木曜金曜の午後のプロフラムに多かった)にも、優しいまなざしと声がけをやってらっしゃって、人間として見習わねばと思うこと多かったです(岡崎先生も同様でした)。

このプログラムに参加される方々と、仲良くお付き合いさせていただきました。友達になった方々も多くいてよかったです。優しい方々ばっかで、リワークに慣れてきた後半期では、復職に向かうのにさみしい感情も出てきて複雑な気分でした。

ここの課題は繰り返しになりますが、午後の過ごし方です。わたしは、意識的に午後や金曜にも負荷をかけることによって、今のところ大くずれすることなく、良かったと思っています。

http://www.k5.dion.ne.jp/~shinacli/index.html

上の本の取材協力者に、NTT東日本関東病院、メディカルケア虎の門と、ここのクリニックが載っています。けども、HPを見たらあまりにもそっけない内容でモチベーションがあがらなかったです。それと、場所が品川で、わたしにとって五反田よりもさらに山手線2駅を乗らねばならないのは遠すぎるので候補から外しました。

 

 以上、リワーク施設一覧、参考の一助になれば幸いです。

 

わたしは、リワーク施設に通ったことは、復職訓練だけではなく、大げさになりますが人間力の成長にもなった、と思っています。

うつ等で休職中で、復職するにはどうしたらいいかと考えていらっしゃる方々、リワークは、いろいろなことを学んで今までとは違った面の成長をするいいチャンスと、ぜひとも前向きに考えてください。

 

長い文章、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。

私が行った&調べた精神科一覧。

http://www.flickr.com/photos/115089924@N02/16070083419

photo by ilmicrofono.oggiono

(前日から加筆しました、青文字です。主に、終盤の「2.わたしが調べた精神科」です)

今回は、今までの振り返りとして、東京圏で私が行った&調べた(けど行かなかった)精神科(心療内科)を紹介します(次回は、リワーク施設紹介します)。

ほんとはルール違反なのかもしれないですが、メンタルで悩んでいる方々の少しでも参考になるよう、できるだけ実名とわたしが感じたことを、正直に書きます。

今回は、かなりかなり長いですので、お時間あるときに読んでくださいませ。

◆◆◆◆◆

1.わたしが行った精神科

12年に浜松から東京に転勤になった際、浜松で通院してたクリニックから、メディカルケア虎の門を紹介されました。先生どおしの繋がりがあったわけじゃなく、単にここが名が通っているからだったみたいです。確かにここの院長の五十嵐先生は日本の精神科の第一人者で、リワーク・プログラムの設計や、学会(日本うつ病学会評議員日本産業精神保健学会評議員、日本外来臨床精神医学会理事)での活躍、映画「ツレがうつになりまして」の医事監修などなど。

わたしは、五十嵐院長に診てもらいました。結論は「わたしは合わなかった」です。患者の目を見て話さない、机のカルテを見ている。秒殺って言うぐらいの一分心療。初診か二回目の時に、ずっと飲んでいたセロクエルを止めてデジレルを増やす処方にするとおっしゃったので、「セロクエルが合っていて止めてほしくないんですけど...」と言ったところ、「俺はこの世界で30年以上やっているんだ、言うこと黙って聞け」と返答され、こんな人とは合わない....と思って行くのやめました。

ただ一点、「まだうつの最中には、時差が大幅にある海外出張(この時は欧州出張が控えていた)は止めなさい」とおっしゃって頂いたことは参考になりました。ネットでも、人によって合う合わないあるように書かれていますね。あと、精神科でも五十嵐先生以外にも先生いますので合わなかったら、(言いずらいですけど)変えるのも手です。

あと、わたしが受診したときはなかったですが、最近光ポトグラフィーを入れたようですね。これで、判断したい人には、(順番待ちが長い機器だけに)けっこういいかも。

光トポグラフィ―検査(NIRS)/メディカルケア虎ノ門

 

なお、ここは漢方診療もやっています。13年4月あたりから1年位、ここの田代先生に胃腸の具合(食欲が無くあまり食べれない日がずっと続いていた、うつの身体症状?)を触診して、漢方薬を処方してもらっていました。ただし、漢方薬の処方する薬局が近くにはなくて、青山の薬局まで行っていました(精神科は院内処方)。漢方薬はいろいろな生薬のブレンドが一包化されて、毎日煎じて飲まなければならない、めんどくささでした。食欲は復活せず痩せたまんまでしたから、効果はなかったと言っていいと思います。ただ、五十嵐先生に比べて、田代先生は高圧的ではなくまあまあ優しかったです。

  • こころのクリニック石神井:お勧めしない

練馬区/神経科・精神科・心療内科/こころのクリニック石神井 | こころサポート石神井

メディカルケア虎の門へ行くのをやめて、12年7月に地元のこのクリニックに変えました。まず、初診の場合、ソーシャルワーカーの方が3時間位かけて面談して、生まれた時から(家族構成も含めて)今までの事を念入りに聞きます。

そのあと、主治医の先生の診断になり、診察待ちもあるので、短くても半日、待ちが長いと1日仕事になります。五十嵐先生に懲りたので、土曜日担当の優しい話を聞いてくれる先生を、と言って(ここは週1-2日の勤務で4-5人の先生がいます)優しい男の先生にしてもらいました(名前忘れました)。しかし、あまりにも1人当たりの診察時間が長い(予約時刻に対して2-3時間待つことはざら)ので、しばらくして同じ曜日の午前を担当している女性の先生にしてもらいました。この先生は若い(30代前半位?)のですが、てきぱきしていて待ち時間もあまりなく、よかったです。

ただ、わたしの症状は悪くなり、気持ち悪くなるか、お昼過ぎまでこんこんと眠る(24時位に寝ても)症状に悩まされ、12年9月末に休職します。

休職しても、一向によくならないのと、朝起きれない生活リズムを立て直すために、先生から入院を勧められました。でも、その時は、精神科に入院することは怖くて、とてもじゃないけど無理と思って断固拒否していました。あの時入院していれば、、とも思うのですが、あの時もし入院となれば、この病院の母体である陽和病院(精神科)か、この先生の主勤務病院の虎の門病院(14年5月に聞いたら、精神科病棟はなく他の病気の患者さんと一緒の部屋とおっしゃっていた)になっていたと思うので、良くなったどうかは分からないです。そして、この先生は、私が症状がよくならないと訴えても、治療方針・投薬方針を明確にされない傾向があり、わたしもぐーたら休職生活に安住してしまい、ずっと甘えていました。とにかくこの時は、会社に行きたくない、会社のこと考えたくない、駄々っ子でした。

あと、ここの病院の特徴は、この先生以外、待ち時間がやたら長いというとこです。2-3時間はざらです。3時間以上待ったこともありました。予約を時間帯制(15分刻みとか)でなく、予約の人を紙に書いていって押し込むだけ押し込むアナログスタイルだからです。待合室には20人以上いる時もあり、立っている人・外の椅子に座っている人もます。いつもここへ来るとき、病んでいる人は劇的に多くなっているんだなあと痛感していました。

あと、他の先生にも診てもらったことがありますが、どの先生も、治療方針に明確さがない、薬を多く出す傾向がある、ような気がします。最近デイケアも同じ建屋内(2F)に開設したようです。

この病院で、2年弱、この先生に甘えてしまい、最初はマイスリー1錠で夜も寝て朝昼も寝ていたのに、1年過ぎたらどんどん耐性が出来て、睡眠薬が激増しました。

  • つのおクリニック:お勧めしない

東京都渋谷区/つのおクリニック うつ病やパニック障害、不眠症等の心療内科とアトピーや花粉症等のアレルギー科、漢方

会社の近くにあって、まだ休職する直前に会社のカウンセラーの方に勧められていきました。そのあと、12年10月くらいにセカンドオピニオンをもらいに行きました。その時、石神井の先生に入院を勧められていて、入院しなくてもいいという言質を取るために行ったようなもんでした。診断では「大うつ」とされて入院もいいんじゃないと言われましたが、診断書では本人が固辞している中、入院しても効果が得られるかは分からない旨の内容を書いてもらいました。このあと、もう1回くらい行ったでしょうか、その時、アモキサンを処方されたのですが、飲んでいて攻撃的になって怖くて止めました。

ここは、栄養注射療法なるものもやって、他の科もありで、心療内科が専門とは言えないです。待合室も狭いし、心療内科は確か予約制じゃなく1時間くらいは待ちます。行くのは、お勧めはできません。

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 病院

虎の門と同じにこれも有名なとこですね。この分野では最先端ですよね。皇太子妃雅子様の主治医(大野裕さん)が、ここの認知行動療法センター長らしいですね。

セカンドオピニオンで12年12月に1回行きました。本を少しづつ読んで、読めたらご褒美を、外に出てみましょうなど、一般的なことしか言われず、薬を変えた方がいいとか具体的なことは言われませんでした。

あと、予約を取るのが困難です。N月の予約取るのに、N-1月の1日(たしか)9時か10時に受付開始で、電話をかけて予約トライ。ただ、全然つながらない。ふたつき目でやっと予約取れた記憶があります。待合場所は、当然人がいっぱいでした。時間帯制だったんで、それほど待った(1時間弱?)ほうでもなかったでしたが、診察内容は、?という感じでした、まあ気長に今の状態を徐々に改善していけばみたいな感じでした。

場所は小平市にあって(最寄り萩山駅)、電車のアクセスが悪いのはマイナスです。

精神科、心療内科。カウンセリング、リワークデイケアなら東京の小石川メンタルクリニックへ

ここは、13年秋にリワーク・プログラムをこころのクリニック石神井で勧められて行きました(リワークについては後述)。診察の予約はスマホでもできるシステムで、診察予約は15分刻みです。時間が制限されている反面、待ち時間もそれほど待たなくて済みます。院長先生は優しいことばづかいで接してくれますが、おっしゃるときはぴしゃりと言ってくれます。そのバランスがいいです。こころのクリニック石神井と並行して行っていた時期がありました(13年秋〜14年5月で月に1回くらい)。同じビルの3Fと4Fにリワーク施設があって、セットで受けてより効果が出る病院だと思います。こころのクリニック石神井眠剤代わりに処方されていたベゲタミンについて、院長先生に聞いたら問題なしと言われましたが、入院したNTT東日本関東病院では「ここ数年処方したことがない信じられない」と言われました。

あと、場所が茗荷谷なんですが、なぜかあまり茗荷谷を好きになれませんでした(街が大きくないから?)。病院もビル自体はきれいなんですが、入り口が車でさえぎられているようで人目を気にしている感じがあって、あまり好きにはなれませんでした。

風メンタルクリニック池袋・心療内科精神科-不眠症・うつ病・パニック障害

入院前の14年5月に行きました。ホームページはスピリチュアルです。しかし、先生は違いました。院長先生、HPの写真より太ってて、こわもてで(少し高圧的)細くて長い煙草を診察しながらずっとくゆらしていました。あまり、いい態度とはいえません。サントリー産業医を25年間やっていらっしゃったそうです。

「入院も考えている、治すためにはどうしたらいいでしょうか?」と聞いたところ、「入院するなら、まず薬の整理、とにかく少なくシンプルにさせること。そして通電療法できるところ。薬は、私ならジェイゾロフト処方する。良くなってから安定するのに6か月はかかるね、それまで辛抱だよ。」「あなた、大学どこ出たの?ん、そこなら、他でも行けるから、良くなったら会社辞めて転職しなさい。今の会社合わなくなって発症したんだから」とはっきりとおっしゃいました(まだ治ってもないのに、いきなり無茶振りやん...と思いました。卒業して25年以上も経って、大学の名前で採ってくれる会社なんて今時あるのかなあ..転職活動の経験したこと振り返るともうこの歳では実績しか見ないと思う)。

かなり散漫な(と言っては失礼ですが)言い方でしたが、治療方針については明確におっしゃっいました。ここで、入院の踏んぎりと治療方向が見えたと思います。結果的に、NTT東日本関東病院に入院して治療したことは、減薬と(ジェイゾロフトではないですが)サインバルタ服用で、それで症状が良くなっていったので(先生はこわもて・散漫ですが)、見立ては正しかったと言えます。

場所は、池袋の西口を出て、歩いて7-8分。雑居ビルの2Fで、隠れるように看板が外に出ていて、2Fから入るときも入り口が見つけづらかった記憶があります。人の目を隠すようにやっているのが、昔の精神科みたいで、HPの雰囲気とはまるで違います。ここはギャップがありすぎでした。

https://www.ntt-east.co.jp/kmc/guide/neuropsychiatry/index.html

入院する前に、2回受診しました。ここの病院に行ったのは、父が電電公社(現在のNTT)に勤務していたときに、小さいときから大きな病気の恐れがあるときに行っていた馴染みのある総合病院だったところからです。

1回目はセカンドオピニオンとして、11年8月に受診しました。この時は今振り返るとまだ軽いほうでした。SSRISNRIも処方されていず、ドクマチールでしたし。確か今のまま様子を見てください、ぐらいしか言われなかったような気がします。あまり記憶がないです。

ただ、初診で、8月に受診するのに、電話で予約したのは、確か7月で1か月以上前だった記憶があります。今も変わらないのであれば、初診に時間がかかることが難点ですね。

2回目は、入院前提でこころのクリニック石神井からの紹介状握りしめ、行ったのが14年5月下旬か6月上旬。もう早く入院手続きを取りたくて、初診の先生とは違う先生でもいいと言って(今の主治医の先生)受診しました。時間がたってて、初めての先生だったので、2.5時間から3.0時間かかった記憶があります。そこで、「こちらは通電療法やってらっしゃいますよね、お願いできますか?」と聞いたら、「あれは効果ないからやっていない」と言われてショックでしたが、何はともあれ急いでいたので、名目を「減薬」として入院手続きにつなげました(ずっと後で、入院同室になったかたから、通電やって効果あったと聞いて、主治医の先生に再びお願いしたんですが、またまた却下されました...)。

ここの病院は、総合病院で、大きくて、なにより清掃が行き届いていて(あたりまえなのですが)きれいなことがいいです。

浜松に居た時、11年の年末にパニックになって、浜松聖隷三方原病院精神科に緊急で受診して点滴を受けたことがあるんですが、点滴受けて休んでいた簡易ベッド(長椅子?)の周りには、使い終わった点滴の管やケースが片づけていないでほったらかしになっていました。

私は、他の都内の総合病院あまり知らず、入院はここの病院だけですが、存命中だった時の母が以前にここに入院した時に、他の都内の大きな総合病院に比べてもここは綺麗だと言っていました。

 ここの精神科の 秋山部長は、メディカルケア虎の門五十嵐先生と並んで、うつのリワークプログラムの第一人者です。診察もされていますが、初診受付は月に2-3人、すぐに埋まってしまうそうです。但し、お忙しいので、診察も短く、1人5分あればいいそうです。わたしは、他の先生の受診でも構わないと思います。

今のわたし主治医の先生もそうですが、全般的にもここは、なるべく薬を減らそうという姿勢があります。薬の副作用も問題になっていますし、いいことだと思います。

  • 番外編:溝口クリニック:お金持ちで、栄養療法を試したい人はどうぞ!

www.shinjuku-clinic.jp

 

 

「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE)

「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE)

 

 

 

 (上記の本2冊、今見たら、マーカーが至る所にありましたが、、結局あまり役に立ちませんでした)

確かうつの症状が出始めたころの11年6月か7月頃に受診しました。詳細な血液検査をして1-2万取られて、その検査の結果をもって、準じたサプリメントを売るビジネスモデルです。サプリメントが一般のものではだめで(純度が違うらしい)、ここの医院で作っている?サプリで、月に数万円もかかります。わたしは、そのとき、精神科の薬がいやでここのサプリに頼りましたが、プロテインやらビタミンBやらナイアシンやらでたくさんでした。ナイアシンを所定量飲んだら、頭がボーとして、気分悪くなったことがありました。

 

以下、前日からの追記です、もうちょっとお付き合いください。

 

2.わたしが調べた(けど行かなかった)精神科

精神神経科 | 東京大学医学部附属病院

東大病院入院病棟概要 | 東京大学医学部附属病院

東大附属病院は、「入院するとして、そしてそんなに待たない病院だと、どこがお勧めですか?」と小石川メンタルクリニックの白井先生に聞いたところ、返答された病院でした。そこで、東大病院に電話して聞いてみると、

  • 入院は、一か月くらいかそれ以上待つかも
  • 入院にあたって、初診が必要だが、初診に研修医が4-5人出てきて囲まれるけど大丈夫か?
  • 初診は朝始まって、あいだのの待ちも入れて終わるのが夕方になって、一日作業

と言われました。その時は、①とにかく早く入院して治療に入りたかった ②人生経験の少ない若い研修医に自分の半生を語るのはいやだった&朝早くから一日も診察その他にかまう体力・脳力がなかった、ので、空きのベッドがあると言われたNTT東日本関東病院の一本にして、こちらは受診もしませんでした。

入院するにあたって、受診して病院内も見て比較する手もありましたが、当時は切羽詰まって、余裕・体力がなく、比較して入院する病院を検討することはできませんでした。

ちなみに、NTT東日本関東病院精神神経科の秋山部長は、東大卒で、ここの神経科を経て、現職になられています(監修された「うつ病の人の職場復帰を成功させる本」から)。余談ですが(東大がいいってわけではありませんが)、NTT東日本関東病院は東大卒の先生がけっこういると、入院していた時の母から聞きました。

  • 東京慈恵医大精神神経科:会社の人事の優しい方(女性)に勧められた

精神神経科|東京慈恵会医科大学附属病院(本院)

まだ、休職してまだ日が浅く、ウチで寝てばっかりの生活を送っていた時、ウチの人事では珍しい優しい方が心配してネットで調べてくれて、電話で話した時に勧めて頂いた病院です。その時は、こみいった話をするパワーもなく、この病院を勧めてくれた理由は聞けませんでした。話しで終わっただけで、受診はしませんでした。HP改めて見ると、何が特徴なのかあまり分からないところが、受診する決断をしなかったのかもしれません。

一方で、リワークで一緒になった人で、確かここに入院していたと言っていた人がいましたので、決して悪くはないと思います。

防衛医科大学校病院 > 精神科

「うつ」に陥っているあなたへ (健康ライブラリーイラスト版)

「うつ」に陥っているあなたへ (健康ライブラリーイラスト版)

 

 著者の方は防衛医科大学校精神科教授の野村総一郎さんで、よく本を出されています。ここの病院の精神科は病院ランキングで上になっていたと思います。実家から近く、受診→入院の候補にも考えたのですが、大昔のいやな思い出が忘れられず、やめました(高校入試直前で高熱を出し、地元の病院で熱が下がらず、わらをもすがる思いで母とここへ行って受診した時に、医学生・研修医か若い先生がなんと机の上に座って立ち合いをしていた…)。個人的には、大学附属病院の医学生・研修医の立ち合いは、好きではないです。

  • 虎の門病院精神科:精神科はあまり充実していない、入院も病床数10床で内科と同じ部屋

精神科|内科系|診療科・部門紹介|虎の門病院

ここは、こころのクリニック石神井の先生に勧められて、一旦は受診・入院の候補に考えましたが、精神科はあまり充実してそうもないのと、入院は内科と同じ部屋ということで(怖い印象は薄れましたが)、集中的に診てもらえるか不安になり、候補から外して受診もやめました。

  • 山楽病院精神神経科:入院して勤務可能(ナイト・ホスピタル)、土曜受診可能

精神神経科-三楽病院 | 公益社団法人 東京都教職員互助会

ここは、自分で調べたわけではなく、NTT東日本関東病院のリワークに来ていた方が、ナイト・ホスピタルと退院後土曜でも受診できるからとの理由で、入院するとおっしゃっていました。もとは、都の教職員の方々の総合医療機関だったようです。リワークの先生は、ここの病院食は美味しいとおっしゃっていました。

  • 東京脳神経センター:保険がきかなくて高額で効果も怪しそうだったのでやめた

tokyo-neurological-center.com

首を昔に痛めて、PCにずっと向かっていたり疲れたりすると、決まって首が硬くなって痛くなります。「うつは首からくる」説をとるこの先生の病院を受けようかと思いました。ただ、ネットの評判をみたら、高圧的で高額でうつにはあまり効果がみられないようなことが書いてあったので、行くのをやめました。

◆◆◆◆◆

 

結論:合う合わないがあるから、病院選びは慎重に。長引くようであれば、(入院もできる)総合病院で診察を考えることも、頭に入れて!

 

開業医のHPは実態とかい離がある場合が結構あります。一方、総合病院のHPは理念・治療方針・特色などが詳しくうたってあって、総合病院の比較には、ちょうどいいかと思います。できれば、現地に行ったり、受診して比較するのがいいのですが、わたしの場合もそうだったように、総合病院に受診又は入院するぐらいの症状ですから、複数の総合病院を一定期間内で行くのは(パートナーの人がいて、時間・労力を最大限割いて、親身に付き添ってくれない限り)、体力・脳力的に実質不可能と言ってもいいかと思います。なので、入院を考えている場合は、まず候補の病院のHPをパソコンでじっくり見て検討を始めてください。

 

ほんとに長くなりました、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

ではでは。

うつから復職した2日間で思ったこと。

http://www.flickr.com/photos/11746711@N08/2930543536

photo by mudpig

うつで入院・退院した後の、リワーク通いを6月15日(月)に卒業して、翌日会社に復職しました。なんとか2日間、無事に過ごせました(16日/火、17日/水)。

まだ何にも仕事らしい仕事もせず、椅子に座って端末いじっているような状態なのですが、約2年9か月ぶりのフルタイム勤務、1日終わると、どっと疲れます。特に初日はほんとに疲れました。

(普通の健康な人にとってみれば、なーんだ当たり前のことが、うつで長期休職した人にはできないんです....)

そんなこんなで、まだ2日間ですが、感じたことをつらつらと挙げてみます。

なお、これは、うつやメンタル系の長期休職から復職する方だけでなく、メンタル以外の病気で長期休職されて復職する方にも有効な内容だと思います。色々な人にお役に立てたら幸いです。

◆◆◆◆◆

ー圧倒的な脳力の不足ー

  • お試し出社で、特に業務がない場合でも、1日(あるいは半日でも)端末に向かっているだけで疲れる。社内だと気づかないが、退社して外に出る帰り道、脳がグアングアンする。端末を休職中に長時間使っていなければ、端末持久力は休職中にほぼなくなっていると思った方がいい。
  • 色々な音が耳に脳に入ってくる。パソコンのタイピングの音、いらだちやイライラや怒りをひっそりと忍ばせた話し声、電話の話し声、(弊社は外資なので)日本人や外国人の英語。疲れたと思ったらまめに立って歩く(この2日間ではあまりできてない)。脳のキャパはかなり小さくなっている。初日は早くも15時くらいから、定時の17:45が来ないかカウントダウンしていた
  • 帰りの帰宅ラッシュに揉まれる練習はしていなかった(リワーク中の最後1か月は帰宅ラッシュ前の電車で帰って、自宅最寄り駅近のドトールで19時〜19時半頃まで居た)。疲れた脳に帰宅ラッシュが追い打ちをかける復職が8時間勤務の人はぜひ、最初は午前から4時間程度のお試し出社の人もフルタイムお試し出社前に数回は、朝だけでなく夜の帰宅ラッシュに揉まれる練習もしておいた方がいい。一方で、復職前1か月は夜7時過ぎまでは外に居たことは、今の8時間勤務のリズムに合っていたので良かった。しかし、朝・夜のラッシュに揉まれるストレス耐性も身につけなきゃならんのは、東京圏の特徴かなあ

koyamanglobal.hateblo.jp

ーストレスの低減方法ー第三者(第四者?)を用意

  • 会社外の友人・知人とのつながりを続ける(メールやラインでOK)
  • 仕事用のノート以外に、何でも書けるノートを一冊用意しておく。思ったこと、不安なこと、気づいたこと等々、何でも書き出して気分転換、ストレス低減(わたしの場合、社内のやり取り見て、思いついたブログネタも記入)。業務以外のことをメールに書いたり、ネットで業務以外のサイトを見てたり、自分のスマホでネットやメールチェックしてると、周囲の人にばれる可能性高いが、ノートの場合は覗き見されない限り、仕事関係の書きものをしていると見られる(はず)   

koyamanglobal.hateblo.jp

ー戻った部署、仕事への臨み方ーポジティブに臨もう

  • 戻った部署が、自分にとって初めての人が周りにいる場合、彼ら彼女らの名前は早くに覚える。覚えづらかったら、座席・名前表はないか(部署によっては内線電話表)聞いて、なかったら作ってもらうか自分で作る。覚えるモチベーションとして、その人に話す時に、名前をまず言って声がけする
  • リワークでも先生に言われた、「(浦島状態で)分からないことがあったら、恥かしがらず、積極的に聞いてしまう」
  • シャツ&スーツを毎朝着るのがおっくうになっている。毎朝着替えて、通勤&出社に臨む動機づけに、シャツやスーツは自分が気に入っているブランドや、(休職していたから金銭的には厳しいのですが)ちょっと奮発して少し高めのもの、予算的に厳しかったら自分が気に入った小物類(キーホルダー、財布、定期入れ、カバン、ベルト等々なんでも)を身につける。それだけでも少し自信がつく。あまりにも無頓着なものばかりを身に着けると、朝の通勤ラッシュに腰がひけてる自分が、さらに気分なえて行きたくなくなる。気に入ったものを、毎朝、身に着けるだけで、少しは「さあ、行くか」と思える(あまりファッションに関心ない人はこの項目は関係ないかな)

ーひと息の付け方ーリラックスする方法を見つける

  • できれば、一息つける短いムダ・ヨタ話しをしてくれる人が周囲にいればいい(弊社の場合、外資に買収されてから、みんな黙々と仕事やる文化になって、昔の日系時代と比べると明らかにムダ・ヨタ話しができなくなった)
  • 帰ってから、夜、テレビのニュースは見ない。不安をあおられる。暗くなる。『「うつ」とよりそう仕事術』にも書いてあった(P.42)

この本、もう一回、紹介しますね。

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

  • 作者: 酒井一太
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2011/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 6人 クリック: 66回
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 ー身体からのストレス低減アプローチー自分から意識的に刺激を

  •  運動の習慣。わたしのリワーク中は、週一回プール、それ以外は毎日(夜に)、握力・腕立て・スクワットの筋トレ。やる前はかなりおっくうだが、やると自信というか充実感あり。水泳もプールに入るまでがおっくうだけど、終わると爽快。筋トレは今も継続中。プールも週一回続けられたらと思っている(今週はお休み、来週から再開)
  • マッサージ。お金はかかるが、これは、『「うつ」とよりそう仕事術』を紹介して頂いたうつ経験者の友達と、会社でうつ手前までいった方、2人から勧められた(偶然)。わたしもそうだが、うつのひとは、首や肩のコリや背中の痛みなどの身体症状が出る場合が多い。復職部署がデスクワークで端末中心だと、端末持久力がないことも相まって、肩や首が固くなって凝ってくる。現在、肩・首が早くもガチガチ

◆◆◆◆◆

 

(ちなみに上の内容は、上述した別冊ノートに、仕事中に要点メモ書きしたものをおこしたものです^^)

 

以上、前回に引き続き、長々とつらつら書きました。最後までお付き合いいただき、幸いです。

また、復職される方々の、少しでもお役に立てたら、これまた幸いです。

 

ではでは。

うつから生還し這い上がる。

http://www.flickr.com/photos/8370367@N04/2764629719

photo by cbucky

昨年うつで入院、昨年末退院してはや半年強が経って、来週火曜からいよいよ会社生活に戻ります。やっとという思いありますが、ブランクが長く仕事能力100%まではないので、無事続けていけるか正直不安なところもあります。

その、まだ道なかばの自分に対して、自分への励ましとなる言葉をつらつらと書いてみようと思いました。

 

 ー自分の頭から引っ張り出したことばー

  • 少なくとも当分仕事100%全力投球できない自分を責めて負のスパイラルにならぬよう、お金使ってもいいから、気分転換を今まで以上に重視する
  • 読書、バルサ、スペイン、ファッション、グルメ、酒(大量はいけません)、映画、(旅行も行けたら行きたい)
  • 何と言われようと割り切って、復帰3か月は慣らし期間と考える(日系大手企業だと最初の1〜2か月は4〜6時間からと段階を踏むのですが、外資の弊社は、いきなり8時間x5日なんです)
  • ブログを書くことが、自分の再発見といやしの力があることに気づいた、続ける
  • 会社外の人ビジネススクール時代の友人、リワークの友人)とのつながり
  • いざとなったら会社を辞めてもいい、転職もあるさと妄想する
  • 100%に戻れたら、転職も可能性に入れる
  • 副業、起業のアイデアを考える(少なくとも気分転換になる)

 

ーリワークプログラムで頂いた言葉や気づきーアイデンティティについて

アイデンティティ」じゃないですが、田坂広志さんは「人格」と表現して、「人は多重人格、複数の人格を自覚して、多様な才能を開花せよ」という内容の本を最近出しました。

人は、誰もが「多重人格」 誰も語らなかった「才能開花の技法」 (光文社新書)
 

 ー本から得た言葉、気づきー

(すぐ下2つは、うつを経験したことがあるビジネススクール時代の友人から紹介頂いた本です)

 

 

  • 仕事は人生の3割
  •  だから「ワークライフバランス」でなく「ライフワークバランス」
  • うつ病になったり仕事にやる気が起きなくなったりする原因は、人間関係がうまくいかない場合が大半。「仕事が人生のすべて」だと錯覚しているから、人間関係で悩む。仕事は「どうでもいいこと」と思っていれば、人生のたった3割の時間を過ごす仕事での人間関係で悩む必要はない
  • 50代ほど起業に向いた年齢はない

 

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

「うつ」とよりそう仕事術 (Nanaブックス)

  • 作者: 酒井一太
  • 出版社/メーカー: ナナ・コーポレート・コミュニケーション
  • 発売日: 2011/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 6人 クリック: 66回
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  •  「できる」ことを確認。自分を信じると書いて「自信」
  • 第4の人間関係を構築しておく
  • 「頭の中にあることをすべて書き出せ」(『ストレスフリーの仕事術』デビッド・アレン著)
  • 仕事を圧縮するという考え方、小さなスタート
  • ため息をついたら休憩の合図
  • 小さな成功体験を蓄える 
  • あの日からの「成長」を信じよう
  • ワークライフバランスよりクオリティ・オブ・ライフを大切に

 

さて、長くなりましたが、もう少しお付き合いください。最後は佐藤優さんの、逆境克服系の本イッキ紹介です。

 

 

 

修羅場の極意 (中公新書ラクレ)

修羅場の極意 (中公新書ラクレ)

 

 

 

  •  怒りは溜めずに昇華する。よい小説を読む、いい映画を見る
  • 明日できることは今日やらない
  • 出世に執着してあきらめずに頑張るのはすすめない
  • うつ病になると、かたくなさが極端になる。意識的に柔らかくする
  • 人間にとって一番大切なのはビジネス社会で業績を上げて他人に勝つことでなく、本当に信頼できるパートナーや友達を見つけること。つまり人間関係
  • 競争にあえて身を置くときでも、まったく違う世界を持っておくこと
  • どんなに信心が強く非の打ちどころがない人物でも災難にあうことがある
  • 人生にとって大切なのは、「いかに負けるか」
  • 努力したからといって必ずしもすべての人が成功するわけではない
  • 復讐は人間がするのではなく、神が行うもの
  • ビジネス以外での人間関係をできるだけたくさん持つ
  • 上の人間にまともにぶつかるのは避けろ、組織は基本的に上の味方
  • 「逃げ場」をつくる
  • 「受けるより与える方が幸いである」イエス・キリスト
  • 命を賭けてでも守らなくてはならない絶対的価値観を持っている人は、どのような試練であっても克服することができる
  • 個人が個として書き言葉にむかいあい、自立的に思考することが修羅場の技法としてもっとも効果的
  • 日常を一時的にリセットする。定期的に休みを取り、自分の仕事を観察し、反省すること
  • 問題が出たら、まず書き出す、書くという行為によって、問題を対象化
  • 手を動かして書く、書くと脳にしっかりと刻まれる
  • 逆境に落ちたときに大きな救いになってくれるのは友達

 

以上、長々とつらつら書きました。最後までお付き合いいただき、幸いです。

 

ではでは。

 

 

書き出して、ストレスを減らせ!

私は、いつもカバンにコクヨのCampusノートを入れて、持ち歩いています。

http://www.flickr.com/photos/33237593@N06/6746259083

photo by niftynotebook

ドトールなんかでお茶をしていて、スマホのニュースや新聞や本を読みながら、何か思いついたときなんかは(最近はブログネタがおおいです)、ノートを取り出し、アイデアを忘れないようささっとメモをしておきます。見える化・文字化していくことで、具体的になり、さらにアイデアが浮かび、書き出す量が増えることもあります。

佐藤優さんも1冊のCampusノートに全てまとめて書いていると言っていました)

 

ー負の感情を書き出すー

また、いやな感情が起きたあと、引きずるような感じになると、思いつくまま、時には具体的な人の名前も含めて、書き出します。

  1. 負の感情を外に吐き出してスキッとする。愚痴を人に言うときと同じような効能。
  2. 見える化・文字化することによって、問題点は何か解決策はないか、具体的に考えられるきっかけになる(そこまで至らないこともありますが)。

リワークの作業療法士の先生も、負の感情の対処の仕方として、愚痴を言う相手がその時にいない場合、書き出すことは有効だとおっしゃっていました。

 

ーゼロ秒思考:とにかく書き出せ!ー

ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

 

 

 同じようなことを、この本でも書かれてありました。 この本かなり売れたみたいですね。2013年発売の本ですが、池袋のリブロにまだ平積みで(同じ著者の「速さは全てを解決する」と一緒に並べられていました)売っていました。

この本の趣旨は、「A4の紙に、アイデアが出たときに逃がさずにすぐに書き出して書き出して、結果、思考スピードもどんどん速くなる」という、ポジティブな方向で捉えたものです。

一方で、負の感情の施し方についても有効だと言っています。

 腹が立った時、気分が悪い時は、それを全部メモに書き出すとすごく楽になる。相手の名前はストレートに書く。

A4用紙に1件1ページで、しかも1分でその嫌なことを書き出していくと、そのたびに消しゴムで本当に消していくように、心の傷が少しずつ改善していく。(略)はっきりと嫌な相手の名前も含めて目の前の紙に書き付けることで、不思議なほど自分の気持ちがおさまっていく。友達に3時間愚痴を言うよりも効果がある。なぜなら、(略)目の前の紙に具体的に書くことで、自分の気持ちをしっかりと見つめることができるからだ。

かなり効果が大きく書かれていますね。ことの大小やそのときの感情によって効果の程度の差はあるとは思いますが、確かに効果あります。ただ、A4の紙に1枚1分に縛られることはないと思います。実際、試してみましたが、A4よりもノートの方が、1分制限より時間は気にしない方が、自分としてはやりやすかったです。

 

 ー注意点:負の感情が大きすぎるときは慎重にー

あと、リワークの先生がおっしゃっていたことで、私も賛成だったのは、ことが大きすぎてコントロールできないことや、根が深すぎること(例えば大地震などの自然災害とか近親者を失ったこととか) をすぐに書き出すと、十分受け止めきれず傷が深くなることがあるので、注意が必要です。この場合は、時間がたって、自分の中で整理がついてから書き出すほうがいいでしょう。

 

 ー負の感情は小出しに書いて吐き出そうー

感情はためておきっぱなしでがまんすると、コップがいっぱいになった時に爆発してしまいます。その前に負の感情を小出しにして、書き出して見える化・文字化して、①吐き出して、②客観視することが、いい解決策につながっていくと思います。

(負の感情ではないですが、ブログを書くことも、精神衛生上いいような気がしています)

 

ではでは。

バルサ、CL優勝!3冠達成!

CL決勝バルサ対ユーベ、バルサが3-1で勝ち、CL優勝&3冠を達成しました! 万歳!

バルセロナが3冠!

web.gekisaka.jp

  • ユーベは持てる力を出し切った、レアルを破ったのはだてではなかった
  • ラキティッチの先制ゴールは崩されたが、それ以外は同点ゴールはよくしのいだ
  • バルサにボールを持たせて、ゴール前に鍵をかけていた、ブッフォンもさすが
  • ボクバの運動量、テベスのシュート、ピルロの正確なコーナーキック
  • しかし、バルサのパス回しの崩しは防げても、鋭いカウンターは防げなかった
  • 2点目はメッシのドリブルで抜いて、走って詰めていたスアレスがゴール
  • ネイマールのハンドで消えたゴールもカウンター
  • 3点目の終了直前のネイマールのゴールも前がかっていたユーベの裏をとった
  • バルサは1点失点以外は守備が効いていた、ラキティッチが効いていた
  • 後半32分イニエスタからシャビの交代、この時は2-1で、もしユーベに残り時間同点にされて延長になった場合どうするのか、私には不安があった交代だった、勝ちに徹するならもう少し交代遅くても良かったのでは(杞憂に終わりました)
  • 余談)終了時に、ネドベドがいた。02-03シーズン、ユーベがCL決勝に進出するもネドベドは累積警告で出れなかった。今回も悔しかったろう。。(なお、Wikiで調べたら、現在ユーベでスポーツディレクターを務めてるそうな)

ー3冠達成のルイス・エンリケの采配の総括ー

前のブログで指摘したことと重なりますが、

  • 今までのポゼッション・バルサに、カウンターを加えた「新しいバルサ
  • MSNには、守備も意識させる反面、攻撃は3人の自由に任せたところが大きかった。3人がいずれも南米出身で意思疎通が図られ(仲がいい)、攻撃にスピードと創造性が生まれた
  • 今までのバルサは、戦術による「ポゼッション」だったので相手チームも戦術で対応できた。しかし、今季は、MSNの卓越した個人能力による、スピードと創造性の攻めが生まれて、相手チームは戦術では対抗できなかった
  • MSN(FW3人)に攻撃が偏重されるので、攻撃的MFを1枚減らし(=シャビ)、ラキティッチを入れた
  • 守備は球際に強くあたる意識を重視。セットプレーによる失点も減らした(はず)
  • 結果論だが、GKのブラボとシュテーゲンのリーガとカップ戦のターンオーバーは正解だった(今日はシュテーゲン出場)
  • シーズン終盤になって、大きなけが人も出さず、トップコンディションで臨めたコンディショニング。シーズン前半を抑えて、後半〜終盤に標準を合わせた

バルサの栄光と今後ー

この10年でバルサはCL4回優勝しました。驚異的です。今回で5回目の優勝(逆に10年以上さかのぼるとたった1回しか優勝していないというのも想像しづらいですが)。今回の優勝で、リバプールバイエルンに並びました。来年以降は、単独3位の6回目、7回優勝のACミランを目指します!(そう考えるとレアルの10回は改めてすごい)

3冠を2度達成したのはバルサが欧州初めてだそうです)

今までのポゼッション・バルサに対しては、モウリーニョがやったように、高い位置でボールを奪ってショートカウンターという戦術でバルサに対抗しました。今後は、この、MSNの個人技も含んだ、創造的な攻撃と鋭く速いカウンターに対しどういう対抗策をとるか、注目です(個人的にはないほうがいいのですが)。

バルサのCL優勝で、14-15欧州サッカーは終了ですが、もう各チームの来シーズンの準備は始まっています。宿敵レアルは既にベニテスの就任を発表しました(就任会見で涙するのもどうかと思いますが)。レアルは恐らくまた大型補強をやるでしょう。

バルサには来年もリーガで優勝して、そのうえ、88-89、89-90のACミラン以来ない、CL連覇を果たしてほしいです!

 

ひとまずは、バルサCL優勝の余韻にひたります!

 

ではでは。

 

「人間関係の秘訣は、カーネギーに聞け」

デール・カーネギー

彼が書いた自己啓発書の古典『人を動かす』『道は開ける』は、世界的なロングベストセラーで有名ですね。(初版刊行が1936年、累計発行部数1,500万部以上!)

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 

 『人を動かす』は私もずいぶん前に購入して読んでいました。

 

その『人を動かす』を対人心理学の視点から分かりやすくとらえた本が、本屋で平積みで売っていました。ちょっと前に購入して読みました。

 改めて『人を動かす』を開いてさっと見てみると、鋭く含蓄のある言葉がある一方、引用ストーリーがやや長く、冗長な印象もありました。大事な要点は、目次の見出しに書かれている感じです。

一方、『人間関係の秘訣は、カーネギーに聞け』は、初めから終わりまで読み易く、一気に読了しました、1-2時間で読めます。さすが現在の状況に合うように書かれているので、分かりやすかったです。

◆◆◆◆◆

まず、著者の齊藤さんの指摘でびっくりしたのは、原著のタイトルは、『人を動かす』ではなくて、『友を獲得して、人に影響を与える』であることでした。カーネギー「人を動かすには、まず、その人と友になることが重要である」と説いているとし、「いかにして友を得るか」がメインテーマとなっているとおっしゃっています。

◆◆◆◆◆

  • ①批判しない、非難しない、文句を言わない ②真心を持って素直にほめる ③相手に強い欲求を起こさせる
  • 人に好かれる六つの方法→心からの関心、笑顔、相手の名前、優れた聞き役、相手の関心を話題、誠実さをもってほめる
  • 仲間をつくるには、相手の関心を引くのでなく、相手に純粋な関心を寄せる
  • 笑顔は100%好意を生む、笑顔をもっと意図的につくれ
  • 誰かに自己開示するとその相手を好きになる、また、それを聞いた人もその人を好きになる
  • へたなお世辞を言うより、黙って話を聞く、うなずく
  • あいづちを打てばさらにいい、あいづちは「さしすせそ」
  • さすがですね、知らなかったですよ、すごいですね、センスがいいですね、そうですよね
  • 意見の一致と好意の関係は「数」ではなく「比率」
  • 初対面で相手をほめること、人は「ほめる人」の周りに集まってくる
  • 議論は避ける、「議論に勝つ」か「人の好意を得る」かどちらかである
  • 意見の不一致は歓迎する
  • 自分で自分の誤りに気がついたら先に謝ってしまえ
  • イエス、イエス、イエスと口にする話題を取り上げる
  • 本気で相手を動かすには、その人の心の中に入り込むこと

◆◆◆◆◆

ー使い分けを意識しながら。使いこなそうー

分かりやすい平易な表現で、すごく参考になりました。

一方で、「引くことが、真の人間関係力を高める第一歩」ともおっしゃっています。しかし、実際の仕事で、「引きっぱなし」だと、メンタルやられるか、仕事の引き受け過ぎで過労死してしまうんじゃないかなとも思いました。

私が、リワークプログラムの集団認知行動療法で学んだ、「アサーション」と反する印象も持ちました。

あと、相手の関心に焦点を当てる考えですが、今流行のアドラーの考え方「他者の期待など、満たす必要はない」(『嫌われる勇気』から)とも反しています。

要は、プライベートではかなり使える技法である一方、仕事・社会では他の技法もその都度判断して、使い分ける必要があると思います。

総合すると、いまいちど、自分の対人関係構築能力をチェック・再築するのに格好の参考書です。も、いまさらの歳ではありますが、この本に書かれた技法を吸収し、いまいちど対人関係スキルを再構築したいと思います。

 

ではでは。

佐藤優氏 知の巨人「国家の罠」「獄中記」

佐藤優さんの本を、よく読むようになりました。

佐藤優さんがたびたび共著で出されていて、評価もされている、池上彰さん、、の本は、昨年の入院中も、病院で少しだけ読むことができました(平易な文章で読み易く書いてくださっているのが助かりました)。

しかしながら、佐藤優さんの本は読んでいませんでした、というより、入院中は読解持続力がかなり低下していたので、読めなかったでしょう。

ただ、私が病気になる前、すごく本を読んでいた時でも、佐藤優さんの本は、全く読んでいませんでした。検察ににらまれて捕まってマイナスのイメージがあった事、目がぎょろっとして鋭く異能の人のような印象を持って、遠ざけていました。

恐らく、病気をする前のイケイケどんどんだった時の私の目には、佐藤優さんはマイナスのイメージで、視界に入ってこなかったのでしょう。。

昨年末に退院してから、今年に入ってだんだんこみいった本も読めるような状態になって、まず下の佐藤優さんの特集本(入門版ですね)を読んだら、博覧強記、知の巨人。私の知識欲を刺激して、面白い。

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外務省時代は鈴木宗男さんと一緒にイケイケどんどんでロシア関連で活躍したのち、国策捜査で捕まり、本人は無実だと主張して否認して戦って、独居房に500日以上入りました。人生山あり谷ありを深く経験されたことが(山と谷の深さは全然違いますが)、今の私にシンクロして役に立つような気がしたことも、興味を掻き立てられました。

そこで、上の本の特別付録であった、佐藤優さんのライブゼミナール(今年の3月4日)に申し込んだところ、幸いにして抽選で当たり、当日は気合い入れて最前列に座って録音もしました(録音は可でした)。下の写真は、終了後サインを頂いたものです。

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体は想像より太っていて、壇上までユッサユッサとこられました。明らかに運動してなさそうな身体つきで、健康大丈夫かなって感じでした。ご自身は、腎臓を前から患わっていて、腎臓が最初にガタがくるはずと、おっしゃっていました(達観されていたようでした=本人がクリスチャンというのも関係あるかも、、ともかく太く長く生きてほしいです)。眼光鋭く、頭の回転が早く、記憶量が尋常ではないほど膨大で、言葉は明瞭でした。陽というよりは陰、不思議な負のオーラが漂っていました。

ライブゼミナールは、佐藤さんがテーマ別に分けて見解を、パワポ無し、(恐らく)原稿も無しで、すらすらと立て板に水で説明されました。残りの半分以上は当日参加者の質問状に書かれた質問全てに答えるというものでした。

確か19-21時の予定のところ、終わったのは22:30頃だったと思います。3時間を優に超えていました。

 

このゼミのために予習を兼ねて佐藤優さんの本を読むようになり、ゼミの後、次から次へと読むようになりました。

しかし、著作がやたらめたら多い。さらに、新刊も月に2-3冊は出していて(まるで雑誌のペース)、私の読むスピードより、(今までの著作もあり)新刊スピードの方が早くて追いついてない状態です。

また、ゼミでも触れられていましたが、インプット量がハンパじゃないです。毎日絶対4時間はインプット=読書にあてているそうです。そして、月に300冊、多いときは500冊以上!の本を読むというのです。また、そんなに眠らなくても大丈夫な体質だそうで、深夜3時位まではインプットのために起きていてそれから寝て、それでも朝の5時6時には起きるという。。睡眠時間2-3時間。。

それは、腎臓かどこか痛めますって。お願いですから、運動ぐらいはしてほしいです。陰のオーラを感じたのは、身体(不健康体)と頭(明晰)の極端ないびつなバランスからきたものだったかもしれないです。

 

そんなわけで、これからたびたび、佐藤優さんの本の紹介をしていきたいと思います。まずは、初期の2冊。栄光から、逮捕、獄中での生活、の精神生活の変遷です。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

 

 

獄中記 (岩波現代文庫)

獄中記 (岩波現代文庫)

 
  •  私の感想)精神が崩れそうなとき、強靭な読書量と知識で支えることがある
  • 当時イケイケどんどんだった鈴木宗男さんは小泉首相田中真紀子の嫉妬に気づけず、失脚させられた
  • 佐藤優さんは鈴木宗男さんの起訴・逮捕のステップに使われて捕まった
  • 内政:ケインズ型公平配分路線からハイエク型傾斜配分路線への転換
  • 外交:地政学的国際協調主義から排外主義的ナショナリズムの転換
  • この二つの転換の「時代のけじめ」に鈴木宗男さんが国策捜査の対象になった
  • 田中角栄型政治形態は鈴木宗男さんで終わりとなった
  • 味方と敵を分けて、敵を愛せ
  • 憎しみの論理は人の目を曇らせる。敵を憎んでいると、戦いの構図が見えなくなり、従って対応を誤る
  • ユダヤキリスト教世界では、時間は始まりがあって終わりがあるという直線で流れている。歴史には終わりがあって、それは目的でもあり、完成でもある
  • 「歴史ではこういうことは時々あるし、今回は運悪く大当たりだった。あとはこの機会をどうやってプラスの機会に転じるか
  • 人間の社会的地位とそのひとのもつ人間性は全く別のものと確信する
  • マイナス面とプラス面を書き出してみる

 

これからも佐藤優さんを追いかけていこうと思います。

 

ではでは。