コヤマングローバルの日記

うつで入院も経験し約3年の休職後、2015年6月から復職。仕事にプライベートに充実していましたが、2021年に再発本格化し現在2度目の長期休職中。うつとよりそいながらの日記や社会・政治・経済・書評・スポーツなど諸々のことを思うままにアップします。

シャビ、リーガ最終戦!エンリケ監督の思惑。

昨夜、WOWOWで、バルサデポルティーボを見ました。

シャビのリーガ最終戦です。

試合前のカンプノウの観客席に、シャビの顔が書かれた横断幕が掲げられて壮観でした。いかにバルセロナでシャビが愛されていた存在かわかりました。感動しました。

シャビ、バルサ退団前最後のリーグ戦に出場

本拠地カンプノウだし、シャビ先発は当然で、そして長い間MFで一緒にやってきたイニエスタも先発させて、黄金期のMFの併用を最後に見たいと思っていました。

ところが、エンリケは、MFラキティッチも先発させなかったにもかかわらず、2人の先発もしませんでした。

MFの先発:セルジ・ロベルト、ラフィーニャ、シャビ。

途中交代でイニエスタを入れてくれるのかな?と思いましたが、その気配が一向にないまま、なんと、85分にシャビは交代し、代わりにイニエスタが出場しました。

シャビ、バルサ退団前最後のリーグ戦に出場

エンリケは最後のシャビをフル出場させませんでした。私の期待は甘かったです。

 

試合を通して見て、エンリケはこの試合を以下のように捉えて臨んだと感じました。

残り2試合の「決勝」と来季を見据えた布陣、そしてシャビを送り出す

  1. 大事な残り2試合の「決勝」(国王杯、CL)に向けて、主力の一部を休める(シュテーゲン、ピケ、アウベス、ブスケッツラキティッチスアレス)。
  2. シャビへの長年の貢献に配慮して、シャビは先発させる。
  3. しかし、残り2試合見据えて、チームのバランスを崩したくないので、自分の戦術スタイルは崩さない(中盤の守備重視)。よって、シャビ、イニエスタの並列はしない。
  4. 2試合の「決勝」と来季を見据えて、サブ戦力の見極めをしておきたい。今まで出場機会が多くない選手を先発させる。

シャビのパスは切れがありましたが、ゴール前の吹かしなどもあり、やはり全盛時に比べるとちょっと衰えました。

エンリケは思っていたよりなかなか冷徹だと思いました。シャビの長年の貢献度にリスペクトしながら、シャビのパフォーマンスを見切っていた感があります。

今季、FW3人にゴールのほとんどを任せる戦術にしてから、MFの役割には従来より守備に重きをおきました。そこで、シャビ(35歳)よりまだ若く運動量が落ちず守備もシャビよりすると判断したイニエスタ(30歳)を優先させたんだと思います。

 

シャビとしては、エンリケのそのような冷徹な采配に対して、一言二言言いたかったところもあるでしょう。

しかし、退団発表の時の記者会見、昨夜の試合後のスピーチでは、不満は一切言わず、決断に至るまでの葛藤、バルサへの愛、ファン・チームメイト・関係者への感謝の言葉でした。尊敬します。

 

シャビ、バルサ退団前最後のリーグ戦に出場

シャビ、バルサ退団前最後のリーグ戦に出場

シャビ、バルサ退団前最後のリーグ戦に出場 写真18枚 国際ニュース:AFPBB News

シャビは試合後のスピーチで涙をこらえながら、「今日、そして、17年間ここにいられた僕は、世界で最も幸せな男だ。監督もまだ終わっていないと言っている通り、あと二つのタイトルを手にしたい。(チャンピオンズリーグ決勝の翌日に当たる)6月7日にバルセロナでみんなとまた会いたいと思っている」

 

残る2試合、エンリケはもうシャビを先発させないでしょう。

試合展開にもよりますが、出場の機会は、

  1. 負けている場合、試合後半、攻撃の打開策としての出場(残り30分以降)。
  2. 勝っている場合は、花道的な出場(残り5分ぐらいか...)。

でしょう。

バルサには当然あと2つも勝ってほしいので、2になるのが、悩ましいです)

 

バルサの黄金期を支えた偉大なるプレーヤー、シャビの勇姿を、残り2試合で目に焼き付けたいと思います。

 

ではでは。