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コヤマングローバルの日記

うつで、入院も経験、2年9ヶ月休職して15年6月から復職した、外資系の会社に勤める者です。うつとよりそいながらの日記や社会・政治・経済・書評・スポーツなど諸々のことを思うままにアップします。

「うつうつ日記⑫。近況。『火花』 『スクラップ・アンド・ビルド』。2015年映画。」

映画 うつうつ日記 メンタルヘルス 書評

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photo by Gunn Shots (Mark Gunn)

 

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photo by Viola's visions

 <<長いので、お時間のあるときにお読みください^^>>

 

ご無沙汰をしておりました、遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

最後にブログ掲載したのが2015/8/15夏が過ぎ秋も過ぎて冬になり、年も明け、4ヶ月半以上経ちました。夏以降、仕事・プライベートが忙しくなり、ブログを書く時間と精神的余裕がなくなっていました。

年末年始休みにアップしようとしましたが、年末に胃腸が調子悪くなり(近いうちに内視鏡検査します)、寝込んで果たせませんでした。

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復職前はブログをまめにアップできてました。リワークをやっていたとはいえ、拘束時間は午前中だけでしたし、仕事に比べるとエネルギーロス少なかったです。

今は毎日夜8時9時頃まで(これでもバリバリ仕事やっていたときより全然早いです)、パソコンに向かって仕事して、うちに帰って食事した後の深夜に再びパソコンに向かうのはけっこうきついと思います。今の状態でブログ書くの続けたら1-2回でダウンしそう。復職前は、復職してからも週1-2回はブログアップできるかなと思いましたがだめだった、甘かった。

毎日仕事しながらブログもまめにアップされている方がいらっしゃいます。すごいなあと尊敬です。(仕事との)時間・エネルギーマネジメントはどうやっているんだろう。わたしのエネルギーがまだ100%でないからかな(以前バリバリやっていたときに比べると今はまだ6-7割くらいだと思います)。とは言うものの、ついつい周りのペースに合わせてオーバーペースになってしまうタイプなので、少なくとも今年前半はなるたけマイペースでいきたいです(いかないとカラダがもたないでしょう)。

 

◆◆◆最近の状況◆◆◆

 

仕事→部内異動で負荷増▼

部外に異動する人の玉突き人事で部内異動で業務変更となります。今、引継ぎを始めたところです。

12月にわたしの部内異動を唐突に上司から定例面談時に言われ、この場で承諾して欲しいと言われてさらにびっくりしました。復職後半年で業務変更、初めて経験する業務内容、復職後の業務に比べて格段に負荷が増えることで、今の自分に果たしてできるかあ自信を持てず、かつ、この場で承諾してほしいと言う進め方ににカチンときて、承諾せず保留しました。

その後、上司から「断っても、今のグループには居られないし(戦線縮小でグループ消滅)、部内異動がいやなら部外に行くしかない。」と少し脅し気味に言われました。外堀を埋まれそうになったので第3者の意見を聞いたほうがいいと思い、定期的に面談している社内カウンセラーの方に進め方を相談しました。アドバイスを聞いた結果、産業医面談産業医・人事部・カウンセラー・上司・わたし)を開催してもらいました。がんばってはいるけど、復職後半年だとまだ完全復活ではない時期であることをカウンセラーの方とわたしでアピールし、出席者に理解してもらいました。結果、関係者のサポートの約束をとりつけ、わたしは部内異動を承諾しました。

その産業医面談中、人事部の方が、

「○○○さん(わたし)の言い分は分りました。ただ、少し冷たい言い方になりますけど、○○○さんは管理職なので、周囲の目もあるし、残業時間の制限もないし(=残業代つかない)、サポートをもらうのでなく、本来はサポートを与えるリーダーとして仕事に取り組まねばならないことを承知してください。」

と言われて、すこしむっとときました。人事としての立場、そしてわたしのポジションを考えての発言だったんだろうけど、復職後の復活途中でまた新しい業務で不安を持っている人に対してきびしいコメントだなあ、もう少しあたたかみのある言葉がないのかなあと思いました。

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うつになる前は、MBAもとったし、売上上げて利益出して成果出して、会社で昇格するか、転職してキャリアアップをして、ポジションやサラリーを上げることばかり考えてました。

うつになる前のバリバリだった時は会社内でチヤホヤされてました。うつになってからは今までの態度とは変わって冷淡にわたしと接する方もいました。その方はわたしの社内でのポジションやパワーを見ていたのでしょう。

復職したあとはそういう態度の人がもっと増えるだろうなあと復職直前は不安でしたが(復職交渉中の人事部がそうでした、うちの人事部は冷たいです)、そういう態度をする人もいくぶん拝見すると感覚が麻痺?して慣れていきました(慣れちゃいけないのかもですが..)。

うつになって自分の体と立場が弱くなって、初めて、会社(の人たち)は社員に対して冷酷なところがあると気づきました。さらに、リワークで一緒だった他の会社の人と比べると特にうちの会社はドライで冷たい会社であることを痛感しました。

でも、一方で、「復帰してよかったですね」とおっしゃってくれた方もいました。わたしを古くから知っている方、特に社内のポジションやパワーと距離をとっている女性の方(若い女性はいない)に多かった気がします。

病気になる前は、わたしはそういう方に対してあまり自分の視界には入れていませんでした。弱い人への暖かい心を持っている人がかけがえのないことに、おそまきながら気づきました。自分もそういう心を持ち続けたいです。

会社の方向性と、人間としての生き方・考え方で、矛盾する関係の中、うまく『バランス』を取ってじょじょにゆっくりと前に進んでいきたいと思います。

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▼ うつの状況→さらに減薬成功、食欲・体重は減少▼

2015/12/23で、退院してから1年経過しました。2015年1月は、自宅からリワーク先(NTT東日本関東病院)五反田駅まで毎日満員列車に揺られ通うことに強い不安を感じながら本格的なリワークをスタートしました。

●現在の服薬

サインバルタ:朝1錠。2錠から減薬。全く飲まない日もあります。

レンドルミン1錠。(睡眠導入剤

マグラックス1-2錠。(サインバルタ副作用の便秘解消)14錠から減薬。

休職中の入院前は眠剤だけで11種類飲んでいました。入院前の日々は起きてるときもどよーんとしてて一日中ほとんど廃人でした。それを考えると今の服薬量は感慨深いです。

koyamanglobal.hateblo.jp

 減薬に成功した要因は、日々あまり考えすぎないよう公私共に忙しくしたのがよかったのかもしれません。定期的な運動(水泳)、読書&映画(後述)もいいと思います。土日もけっこうスケジュール埋めてましたが、忙しい中で公私の『バランス』が取れていたのではと思います。

一方で疲れは蓄積されてきているなと感じています。そのせいかどうか分かりませんが、食欲は一時期のなんでも入る感じから減退しています。飲むのやめたセロクエルジプレキサは、副作用で食欲増進作用があり太る場合も多いそうですが、わたしの場合、これらをやめたせいでもないかなと思っています。
へんな言い方ですが、この歳になって初めて、大食い・太ることができてうれしかったので食欲減退は正直残念です。年末だけではなく11月にも胃の調子が悪かったことがあるので、胃の検査が必要だと思いました。体重は年末に胃腸を壊したのもあってMAXから減り、スーツのパンツがゆるくなってきました。

 

出張・旅行→国内だけど結構行けてよかった▼

復職後の2015年の後半は国内出張と国内旅行にたびたび行けました。
名古屋、横浜・鎌倉(近いか)、京都、浜松、大阪、広島、富山、北海道。

 ↓  10月18日の京都・嵐山   ↓

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 休職期間中は、浜松(以前住んでいた)が一番遠いところだったので、東京から飛行機で広島や北海道に行けたのはうれしかったです。11月初旬に北海道に行った時、うつになった経験がある友だちから、

「うつで休んでいるとき気分転換にいいかなと思って北海道にも旅行で来てたけど、〇〇〇さん(わたし)はどうだっの?」

と聞かれました。
「ムリムリムリ」

私は休職中はまったくそんなパワー・エネルギーは無かったです。休職して間もないときは最寄駅から急行でたった10分の池袋に行くことさえできなかった。電車に乗ること自体こわかったです。

北海道に10年ぶり以上に行って、富良野の「北の国からの風景を初めて見ることができてうれしかったです(初期のシリーズから欠かさず見ていました)。

 ↓ 11月7日の北海道・富良野 ↓ (寒かった、快晴でよかったです)f:id:koyamanglobal:20160106012059j:plain

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 このときに、親しくしていた方から休職中に「北海道に行ったことがないので行ってみたい」とたびたび言われていたことを思い出してました。チカラ振り絞って一緒に行ってあげたらよかったかなと思いました。一方で、当時のわたしのエネルギーでは全くできなかったし、出発したとしてもすぐ心身さらに壊しただろうし、申し訳ないけどしょうがなかったかなあとも思いました。

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旅行ではないのですが、12月初めにモネ展に行きました(美術館行くの好きで都内の美術館に休職中ときどき行ってました、美術館は行けた)。終了前の時期だった為か、すごい人の行列で入場するのに30分以上待ちました。わたしもその1人ですが、日本でモネの絵が展示される展覧会は人がたくさん来ます。

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( 上の写真左がその1枚になります)モネが白内障にかかってから取り組んだ情熱的な色調の絵(ぼんやりとしか目が見えないので絵がより抽象的に変化している)を初めて見ました。鬼気迫ってくるパワーを感じました、今までわたしが見たモネにないものでした。モネは昔から大好きな画家さんですが、新しい発見でよかったです。

 

◆◆◆読書について◆◆◆

 

最近、1週間に1-2回、発作的に夜にアマゾンでポチッと簡単に購入してしまいます。床が本の積読・散乱状態になり、収拾がつかなくなってきております。

 

2015年上期・芥川賞受賞作『火花』『スクラップ・アンド・ビルド』

 

 ●『火花』 又吉直樹  

火花

火花

 

 まだまだ売れているようですね。220万部?すごい売り上げです。

芥川賞受賞の直前か直後、15年の夏に読みました。佐藤優さんは芥川賞を受賞する前に『火花』を絶賛されていました。キンドルに入れてときおり読み返しているとおっしゃっていました。

わたしの読んだ印象は佐藤さんとは違って、これほどの大ベストラーになるほど内容があるのか正直よくわかりませんでした。アマゾンでもそれほど評価高くないです。

吉祥寺が好きで、売り出し中の芸人先輩と後輩の関係。中央線。大の缶コーヒー好き。特に事件が起きるわけでもなく、10年間くらいの日常の断面をそっと切りとってやさしく見せてくれます。

 ●『ダ・ヴィンチ 2015年7月号』 

 7月号なので発売されたのは6月ごろで、芥川賞発表前です。わたしは又吉さんの芥川賞受賞後にアマゾンで買いました。50ページに及ぶ又吉さん絶賛特集!で、多くて読み切れませんでした。中村文則さん(芥川賞作家)が大好きなようですね。やはり大ファンである太宰治さんに対するコメントも2ページにわたって紹介してあります。

 

●『第2図書館係補佐』

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)

 

 50冊ほどの本を3ページで紹介。ほとんどの本が小説です。その本に触発されて思い出した又吉さん本人のエピソードを書いたエッセイだと思います。わたしは「火花」よりこちらのほうが読み易く興味深かったです。アマゾンでもこの本の方が「火花」より評価高いです。

 

●『女生徒』 太宰治

女生徒 (角川文庫)

女生徒 (角川文庫)

 

 夏に近所の本屋で太宰治さんの文庫本が平積みされていて、何冊かほんの少し手に取ってほんの少し読んでました。その後、又吉さんの愛読書『人間失格』より読みやすかなあと思って、「女生徒」をアマゾンで買いました。30ページくらい読んでほったらかしになり、あとは放置です。太宰さん、わたしにはだめだったかも。

 

『第2図書係補佐』の巻末の中村文則さんとの対談で、若いとき太宰を読む前に芥川龍之介の『トロッコ』と『羅生門』を読んで「ほかとは違う」と感じたとのこと。発作的に、芥川さんも2冊アマゾンで購入。

●『羅生門・鼻』 芥川龍之介

羅生門・鼻 (新潮文庫)

羅生門・鼻 (新潮文庫)

 

  ●『地獄変・偸盗(ちゅうとう)』

地獄変・偸盗 (新潮文庫)

地獄変・偸盗 (新潮文庫)

 

 2冊合わせて読み終えたのは、(昔読んだことのある)『羅生門』だけでした。読んだことのある方はおわかりだと思いますが、『羅生門』はたったの20ページほどの短編です。これだけ読んで、あとは読まずやっぱり積読・放置になっておりました。太宰さんの『女生徒』と合わせて3冊が部屋のどこかへ行ってしまてて、今回部屋から探し出すのに時間がかかりました。わたしには古典小説は無理なのかな。。

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●『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

 

うーーん、「火花」より、正直、さらに分からなかったです。介護の祖父に対してわく無職の主人公の感情。筋トレが好きな主人公。セックスも筋トレ感覚で臨む主人公。芥川賞受賞直後、作者の羽田圭介さんを、TVで拝見しました(バラエティー番組)。女性司会者に対し、なぜか、いきなり腕立てをしてみせた。主人公と同じやん。

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1月6日(水)24:00〜25:00にNHK Eテレで再放送(11月7日初放送)していた「SWITCHインタビュー達人たち 羽田圭介若林正恭(オードリー)」を見ました。

<興味深かったコメント>

「作家は割に合わない。若い人が作家になりたいと言って相談してくるがやめろと言っている。小説にとっては今は悪い時代です。」

「パソコンに書いた下書きをプリントアウトして、1日のほとんどをプリントアウトした紙に手書きで直しを入れている。その繰り返しばっかです。」

「作品の出来は自分が一番よく分かる。イマイチの時は他の人の評価も良くない。」

「作品を書くときは、関係者に取材を行う。ただし、生々しくて良かった話しは、やっぱり活字にしないでと当人からよく言われるので対策を考えました。自分で想像も含めて書いた内容を見せて、だいたいこんな感じですよね?と聞いて、そうですと返事をもらったらそのまま書いてしまいます。それは私が書いた内容であって取材で聞いた内容ではないから書いていいんです。」

(純文学作品で取材を丁寧に行っていることが意外でした)

 

↓(これはわたし読んでいないです、番組中オードリーの若林さんが紹介)↓

↓ SM業界の取材を丹念に行い、世に出すまで3年位かけたそうです。↓

メタモルフォシス (新潮文庫)

メタモルフォシス (新潮文庫)

 

 若林さんは、あー見えて(すみません)実はかなりの文学好きで羽田作品もかなり読んでいるようでした。

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『スクラップ・アンド・ビルド』は、自宅での羽田さんのおばあさんの介護経験がきっかけで、作品にしようと思ったそうです。やはり介護関係者にかなり取材をされたそうです。『スクラップ・...』読んでいるときに、関係者を取材してあることは正直全然感じなかったです。思ったのは、これだけ手間&時間をかけて作品を世に出していても、世の中に大きく認知されるまでにかなり時間がかかっていることでした(羽田さんは17歳で文芸賞を最年少で受賞、それからたびたび賞の候補になった後に15年で29歳のときに芥川賞受賞)。世に認知されるのに時間はかかるし、わたしみたいな鈍感な読者はいるしで、羽田さんおっしゃるように小説家って割に合わない職業かもしれないですね。

 

「今まで全然本が売れなかったので、芥川賞を受賞してから本の売り上げを増やすためにテレビに出ているけど、売り上げにはさほど影響はないみたいです。芥川賞受賞そのものが効いているようです。今は芥川賞受賞っていう『ブースト』で私の作品群の売り上げ増えてるけど、もうすぐその効果も切れます。そしたらまた途端に売れなくなりますよ。」

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「僕が高校生の時、綿矢りささんが最年少で(19歳)で芥川賞受賞して大騒ぎになった。それをテレビで見て、めちゃめちゃ焦って作家になろうと決心して、作品を猛烈に書き始めた。」

しょうがの味は熱い (文春文庫)

しょうがの味は熱い (文春文庫)

 

 復職前後の5月か6月に読んだでしょうか。彼との結婚を夢見る女性の日々の感情のうつろいをつづった短編小説です。あっさりと読み易かったですが、一方で、文体が引っかかってこなかったです(贅沢かな?)。読んだあとに何かは残りませんでした。

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実は、この本を読むまで、綿谷りささんが、最年少で芥川賞を取ってたことを知りませんでした(調べたら2004年に19歳で受賞)。わたしは、その時は名古屋で仕事にがんじがらめに時間と体を拘束されていて(ビジネス本や政治経済本は多少読んでいましたが)、時間と心の余裕がないのもあって小説は興味を持てず全く読みませんでした。

この本を読んだ限りなので、不遜・失礼を承知で申し上げますと、わたしには芥川賞作家の名にふさわしい内容とは思えなかったです。ただし、上の古典小説に対するコメントでお分かりのようにわたしの小説読解力はまったく足りてないので、あてにならないコメントだと思ってください。。

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村上春樹さんを、遅まきながら読み始める▼

15年の11月くらいから、遅ればせながら、村上春樹さんの著作をぽちぽちと読んでいます。以前、 身近にいた方から、休職中に、村上春樹さんの本を何度も勧められました。その時は症状もあり、小説を読むパワーがなく読めませんでした。

昔々、社会人になりたてか大学卒業前の時に『ノルウエイの森』を読みましたが、暗い内容がいやになり、村上さんの本は読まなくなりました。

2015年は読みやすいエッセイ系の本を数冊出されました。本格ファンの方にとっては邪道でしょうが、私はそれらの読みやすい本から村上春樹さんの再デビューをしました。『ノルウエイの森』を読んだときは感じなかったのですが、読みやすい文でした。推敲とエイジングを何回も重ねた文体と内容について、第三者に何を言われようが動じないぶれない絶対的な自信に、尊敬の念を感じました。自分と向き合うことのたいせつさを強調されているところが印象的でした。

小説も1冊2冊読むことができて、昔の『ノルウェイの森』にいだいた村上春樹さんのいやな印象がなくなっていきました。わたしは『火花』『スクラップ・アンド・ビルド』や太宰や芥川より読みやすかったです。あと、余韻が残りました。単純に相性とも言えますが、村上春樹さんが長い間人気あるのも少しわかった気がします。なんででしょう、文体なのかな?

もう少し読む量を増やして考えも熟成させて、別で取り上げる機会があればと思っています。

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▼小説とビジネス書について、『バランス』▼

 

うつになって休職する前のバリバリに働いていた頃は、 『生きること』と『働くこと』はほぼイコールであると考えていました。給与・昇進・ポジションなどの社会的立場や、やりがい・使命・志が最も大事なこと強く思い、それらを追い求めていました。まだまだ追いついていないと、仕事に転職活動に懸命に120%フルスロットルで3-4年がんばって、体調変だなと気づいたときはうつになっていました。

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15年から読み始めた佐藤優さんは著作で、

「努力が必ずしも世の中や人生で報われるとは限らない。理不尽な世の中や人生に対して、心が折れない防御策としての『生きる』知恵を小説や映画で代理体験して身につけることをお勧めします」と書かれていました。

極端な捉え方になりますが、『生きる』処方箋=小説(映画)、『働く』処方箋=ビジネス書、なのかも知れないとも思いました。佐藤さんの文を読んでから、『生きる』ために小説を読んでみようと思いました。しかし、前述のように読解力不足と相性で読めない小説もかなりあることが分かりました。

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最近、ビジネススクールの友だちと読書について話しをしていたときに、フォトリーディングは小説には使えない」と言っていました。

わたしも受講したことがあるのですが、フォトリーディングは、ビジネス書や自己啓発書などの本の重要な箇所を効率よくスピーディーに目と脳にどんどん投げ込むメソッドです(重要でないところは捨てていく)。捨てるところのない端から端へ読む必要のある小説には、確かに通用しません。

小説=『生きること』は小さなこと含め全てだいじなこと、ビジネス書=『働くこと』は重要度の高低をつけて捨てるものもある、と言えるのかもしれません。

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さらに、佐藤優さん・村上春樹さん・池上彰さんは「すぐ効く内容の本は時間が経てばすぐ効果が消える」 とおっしゃっています。休職前のわたしは時間投資効率を求めて小説を避け、すぐ効くビジネス書を読み漁っていました村上春樹さんは、読むのはほとんど小説でビジネス・自己啓発・ノウハウ本の系統はいっさい読まない、とおっしゃっています。

例えるなら、小説=漢方薬、ビジネス書=解熱薬、なのかな。

わたしは村上春樹さんまで小説一辺倒はむずかしいので(仕事の関係上ビジネス書も読まないといけない)、ビジネス書と小説の『バランス』を上手に取っていきたいと思います。

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 ●『戦略読書』三谷宏治

戦略読書

戦略読書

 

ビジネススクールに行ってたとき、三谷さんの講義を受講したことがあります。他の先生と比べると、講義スタイルに独特のものがありました。何か違うなあ、、と。

「みんなと同じ本を読んではいけない。私たちは読んだ本でできている。自己啓発本・ビジネス本・ノウハウ本・経営書ばかり読んでも、それらを読んでいる人と同じになる。コモディティになる。差別化できない。何を・いつ・どう読むかを戦略的に考えた自分仕様の読書が必要。」

三谷さんが小説だけでなく漫画も読んでいるのは意外でした。多忙なのにどうやって時間を作っているんだろう?と思いました。自分独自の読書ポートフォリオ形成が重要で、ビジネス書だけでなく小説(三谷さんの場合漫画も!)を読む重要性がわかりました。

 

 

◆◆◆映画◆◆◆

 映画鑑賞は中学生の頃から大好きで、うつになってから3年間映画館へ行けなくて欲求不満がたまってました。やっと2015年に再開できてうれしかったです。また、先ほどの佐藤優さんのコメントのように、代理体験して『生きる』知恵を身につける観点からも映画鑑賞は有意義だと思うようになりました。

 

●2015年鑑賞映画●

 きっと星のせいじゃない

KANO 1931 海の向こうの甲子園

アメリカン・スナイパー

セッション

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

龍三と七人の子分たち

あん

海街diary

日本の一番長い日

ミッション・インポッシブル ローグネーション

ヴィンセントが教えてくれたこと

天空の蜂

キングスマン

アントマン

リトル・プリンス 星の王子さまと私

007・スペクター

計16本観ました。観たかった映画のうち、実際観ることができたのは半分くらいでした。ただ、うつで苦しんでいた期間全く観ることができなかったことを考えると、上出来です。

 

▼良かった映画▼

(完全な私見です^^)すべて邦画になりました。年を重ねたせいなのか偶然なのかは、わからないです。

 

●龍三と七人の子分たち


映画『龍三と七人の子分たち』予告編

 

笑えました。女性の部屋から藤竜也さんが女装して逃げ出すシーンがありましたが、あれはたけしさんの実話らしいです。じじい(含む:自分^^)が、自分を笑って前向きになれる映画で、歳とるのも悪くないなと思いました。どんどん高齢者社会になっていく中で、じいさんで笑いを取る構成は今までなかなか映画で取り上げづらかったと思いますが、たけしさんだからこそできた「逆手」だと思います。笑いとシリアスの『バランス』がいいです。『アウトレイジ』2作は最近ケーブルテレビで観て、はりつめた緊張感となんとも言えないやるせなさ(虚脱感)がよかったですが、シリアスばかりで笑いがなかったのが寂しかったです。『アウトレイジ』よりよかったです。この映画のように老年でも楽しんでイキイキとして死ねたらいいなあ。わたしのなかでは2015年イチバンかも。続編作ってくれないかなあ。

 

海街diary

海街diary予告篇

観た直後はあまり感じなかったのですが、時間を経って最近じわじわと「この感覚はなんなんだろう?」と思っています。最近鎌倉に行ったからでしょうか。紅白の司会が綾部はるかさんだからでしょうか。四女役の広瀬すずさんが注目されていましたが、わたしは長女役の綾瀬はるかさん、次女役の長澤まさみさんがよかったです(長澤さんの方が実年齢年上だと思っていましたが綾瀬さんのほうが2歳年上なんですね)。単純にこの2人が好きなんでしょうね。三女の夏帆さんは映画ではすっぴん(風)でほんわかのんびり自然体でしたが、舞台挨拶での写真を見たら化粧をばっちりされて、同じ人には見えませんでした(つまりきれいになっていました)。もしかしたら、4人の素敵なきれいな女優さんを観て楽しんでいただけなのかもしれません。ただ、それだけでこのえもしれない言語化できない余韻が長く続くものなのか、不思議です。ケーブルテレビのオンデマンドでやっているのでもう1回見てみたいです。

 

●天空の蜂


東野圭吾原作・堤幸彦監督 映画『天空の蜂』予告編

原発のタブーに切り込んだ作品。3.11の前に、警告の意味をこめて映画化してほしかったですが、おそらく原子力ムラの力が働いてスポンサーがつかなったでしょう。骨太なテーマ・アクション・やりとりで、ぐいぐいと引っ張っていきます。あえて言うと主題歌は邦楽より洋楽の方がスケール感マッチしたと思います。ちょっとチープです。本木雅弘さんの役はいろいろな業を背負い、特に後半から終わりまでいろいろと考えさせられました。原作の東野圭吾さんの本は20年前の1995年(神戸震災・オウムサリン事件の年)に発表されていたことが驚きです。

 

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さて、年が明けて念願の「スターウオーズ フォースの覚醒」を観ました!

エピソード4を劇場で観てファンになりました、書きたいことが山ほどあります。 

別にレビューを書きます!

 

◆◆◆

ひさしぶりで、長い長い文をここまで読んでおつき合いいただき、ありがとうございました。

ではでは。