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コヤマングローバルの日記

うつで、入院も経験、2年9ヶ月休職して15年6月から復職した、外資系の会社に勤める者です。うつとよりそいながらの日記や社会・政治・経済・書評・スポーツなど諸々のことを思うままにアップします。

資本主義は終わらない。「資本主義の終焉と歴史の危機」

2014年の3月に発行の新書、遅まきながら読みました。
帯に「週刊ダイヤモンド」2014年の<ベスト経済書>第1位、「新書大賞2015」第2位とあります、ふむふむ。

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帯の裏も、各氏絶賛。

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著者の水野和夫さん、
2007年に発行された「人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るか」を、
当時衝撃を受けながら読み進めた記憶が蘇りました。

 

さて、「資本主義の終焉と歴史の危機」に戻ります。

結論として読了後の感想は、

「うーん、資本主義ってほんとに終わるの?資本主義の次は何?」です。

(次については、書いてありませんでした)

 

確かに、先進国から新興国に展開され利潤を出している資本主義は、最後にアフリカへ行き渡ることによって(地球上では)地理的・物的空間的なフロンティアがなくなること、さらに電子・金融空間からも利潤が出なくなってくること、ゆえに資本主義の終焉が迫っていることは文脈としては理解しました。

 

ただ、最後に資本主義がアフリカに行き渡り、利潤が出るのはもう間もなくなのでしょうか?
成長国が30年周期で出現する考え方をとると(日本1950年代〜1980年代、中国1990年代〜2020年代、インド2000年代〜2030年代、インドネシア2010年代〜2040年代?、アフリカ2020年代〜2050年代?)、アフリカに資本主義の利潤が出るのは、もっと時間がかかるはずです。

 

(ちなみに中盤に、「次の覇権は、資本主義とは異なるシステムを構築した国が握る、その可能性をもっとも秘めている国が近代のピークを極めて最先端を走る日本」と書いていらっしゃるのは、同じ日本人として嬉しいですが、どうしたらそうなるかがやっぱり書いてありませんでした。。。)

 

水野さんはもう無いと仰ってましたが、私は次なるフロンティアとしては、

◆地理的・物的空間は「地球外の宇宙」
◆電子・金融空間は限界があるとしてその代わりに、新たな技術革新による製造業の進化、をあげたいです。

 

強引ですが、チャーチルの言葉をもってきます。
「資本主義の欠点は、幸運を不平等に分配してしまうことだ。
 社会主義の長所は、不幸を平等に分配することだ。」
「民主主義は最悪の政治形態らしい。但し、これまでに試されたすべての形態を別にすれば。」

 

二番目の言葉の「民主主義」を「資本主義」に、「政治形態」を「経済形態」にすれば、答えが出ます。

 

フロンティアもまだある、まだだいぶ時間がある、代替案も無い、という条件下では、私たちは当分付き合っていくしかなく、資本主義は(まだ)終わらない、のです。

 


性悪男 やだやだ言いながら まだ付き合う

 


ではでは。

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)

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人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

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