コヤマングローバルの日記

うつで、入院も経験、2年9ヶ月休職して15年6月から復職した、外資系の会社に勤める者です。うつとよりそいながらの日記や社会・政治・経済・書評・スポーツなど諸々のことを思うままにアップします。

佐藤優氏 知の巨人「国家の罠」「獄中記」

佐藤優さんの本を、よく読むようになりました。

佐藤優さんがたびたび共著で出されていて、評価もされている、池上彰さん、、の本は、昨年の入院中も、病院で少しだけ読むことができました(平易な文章で読み易く書いてくださっているのが助かりました)。

しかしながら、佐藤優さんの本は読んでいませんでした、というより、入院中は読解持続力がかなり低下していたので、読めなかったでしょう。

ただ、私が病気になる前、すごく本を読んでいた時でも、佐藤優さんの本は、全く読んでいませんでした。検察ににらまれて捕まってマイナスのイメージがあった事、目がぎょろっとして鋭く異能の人のような印象を持って、遠ざけていました。

恐らく、病気をする前のイケイケどんどんだった時の私の目には、佐藤優さんはマイナスのイメージで、視界に入ってこなかったのでしょう。。

昨年末に退院してから、今年に入ってだんだんこみいった本も読めるような状態になって、まず下の佐藤優さんの特集本(入門版ですね)を読んだら、博覧強記、知の巨人。私の知識欲を刺激して、面白い。

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外務省時代は鈴木宗男さんと一緒にイケイケどんどんでロシア関連で活躍したのち、国策捜査で捕まり、本人は無実だと主張して否認して戦って、独居房に500日以上入りました。人生山あり谷ありを深く経験されたことが(山と谷の深さは全然違いますが)、今の私にシンクロして役に立つような気がしたことも、興味を掻き立てられました。

そこで、上の本の特別付録であった、佐藤優さんのライブゼミナール(今年の3月4日)に申し込んだところ、幸いにして抽選で当たり、当日は気合い入れて最前列に座って録音もしました(録音は可でした)。下の写真は、終了後サインを頂いたものです。

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体は想像より太っていて、壇上までユッサユッサとこられました。明らかに運動してなさそうな身体つきで、健康大丈夫かなって感じでした。ご自身は、腎臓を前から患わっていて、腎臓が最初にガタがくるはずと、おっしゃっていました(達観されていたようでした=本人がクリスチャンというのも関係あるかも、、ともかく太く長く生きてほしいです)。眼光鋭く、頭の回転が早く、記憶量が尋常ではないほど膨大で、言葉は明瞭でした。陽というよりは陰、不思議な負のオーラが漂っていました。

ライブゼミナールは、佐藤さんがテーマ別に分けて見解を、パワポ無し、(恐らく)原稿も無しで、すらすらと立て板に水で説明されました。残りの半分以上は当日参加者の質問状に書かれた質問全てに答えるというものでした。

確か19-21時の予定のところ、終わったのは22:30頃だったと思います。3時間を優に超えていました。

 

このゼミのために予習を兼ねて佐藤優さんの本を読むようになり、ゼミの後、次から次へと読むようになりました。

しかし、著作がやたらめたら多い。さらに、新刊も月に2-3冊は出していて(まるで雑誌のペース)、私の読むスピードより、(今までの著作もあり)新刊スピードの方が早くて追いついてない状態です。

また、ゼミでも触れられていましたが、インプット量がハンパじゃないです。毎日絶対4時間はインプット=読書にあてているそうです。そして、月に300冊、多いときは500冊以上!の本を読むというのです。また、そんなに眠らなくても大丈夫な体質だそうで、深夜3時位まではインプットのために起きていてそれから寝て、それでも朝の5時6時には起きるという。。睡眠時間2-3時間。。

それは、腎臓かどこか痛めますって。お願いですから、運動ぐらいはしてほしいです。陰のオーラを感じたのは、身体(不健康体)と頭(明晰)の極端ないびつなバランスからきたものだったかもしれないです。

 

そんなわけで、これからたびたび、佐藤優さんの本の紹介をしていきたいと思います。まずは、初期の2冊。栄光から、逮捕、獄中での生活、の精神生活の変遷です。

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

 

 

獄中記 (岩波現代文庫)

獄中記 (岩波現代文庫)

 
  •  私の感想)精神が崩れそうなとき、強靭な読書量と知識で支えることがある
  • 当時イケイケどんどんだった鈴木宗男さんは小泉首相田中真紀子の嫉妬に気づけず、失脚させられた
  • 佐藤優さんは鈴木宗男さんの起訴・逮捕のステップに使われて捕まった
  • 内政:ケインズ型公平配分路線からハイエク型傾斜配分路線への転換
  • 外交:地政学的国際協調主義から排外主義的ナショナリズムの転換
  • この二つの転換の「時代のけじめ」に鈴木宗男さんが国策捜査の対象になった
  • 田中角栄型政治形態は鈴木宗男さんで終わりとなった
  • 味方と敵を分けて、敵を愛せ
  • 憎しみの論理は人の目を曇らせる。敵を憎んでいると、戦いの構図が見えなくなり、従って対応を誤る
  • ユダヤキリスト教世界では、時間は始まりがあって終わりがあるという直線で流れている。歴史には終わりがあって、それは目的でもあり、完成でもある
  • 「歴史ではこういうことは時々あるし、今回は運悪く大当たりだった。あとはこの機会をどうやってプラスの機会に転じるか
  • 人間の社会的地位とそのひとのもつ人間性は全く別のものと確信する
  • マイナス面とプラス面を書き出してみる

 

これからも佐藤優さんを追いかけていこうと思います。

 

ではでは。